リバ剣士の挑戦

~ 40年の眠りから醒めた剣 ~

大きな勘違い

2023年11月01日 | 剣道
剣道教室に通っていたころは先生の指導による稽古に必死で、
剣道に取り組む姿勢とか深く考えたことがなかったと思う。
ある日、先生と地稽古。
なかなか打ち込めずにいる私に対して先生が攻めてくる。
それを私は打たれるのが嫌で竹刀で受けてばかりいた。
「君は受けるのは上手いなあ」と先生。
私はそれを褒めてくれた、と受け取った。
自分は上手なんだ。「打ち」ではないが「受け」が上手いんだ。
それを高校で剣道やめるまでそう思っていた。

剣道再開にあたり、いろいろネットを見ていて気付いてしまった。
剣道は「受け」なんかじゃない。「攻め」なんだ。
あの頃、先生に言われたのは誉め言葉じゃない。大人のジョークだった。

なぁんだ。はっきり言ってほしかった。
「小学生に理解はできないですよ。先生。」

40年ぶりに言われたことに気付き、大変恥じる。




人生初の試合

2023年11月01日 | 剣道
小学3~6年生まで剣道教室に通っていた。
小学4年の頃、稽古終わりに先生に呼ばれる。「来月これに参加しなさい。四年生の部で。」と何か用紙をもらう。
家に帰って家族会議。
内容はよく覚えていないが「剣道大会」ではあることはわかった。
「まさか試合とかじゃないよね。合同練習とかかな」そんなこと言ってなかったし。
なんせ試合なんてまずルール知らない。稽古ばかりでやったことない。

当日、会場に行ったらとんでもなく大きな大会だった。
受付でエントリー。「やっぱりこれは試合だ」顔面蒼白。

長い時間待ってる間に、他の試合を見てルールを覚える。「三本勝負で二本取ったら勝ちか」「トーナメントだから負ければ終わりだ」「早くここから出たい…」

いざ勝負の時…
一瞬にして面(か小手)を取られた。そんな急に来る?って感じだった。
審判に白線に戻される。
二本目、奇跡的に面を取り返せた。
そして次、一本取って安堵した私と、取り返され闘争心むき出しの相手、すっかり飲み込まれ勝負あり。

席に帰って、見ていた父のもとへ。
何か励ましの言葉でもかけてくれたのだろうとは思うが、全く覚えがない。たぶん聞こえてなかった。
剣道初めて以来、稽古しかしていなかった自分が、初めて試合に出て勝敗を付けられた。
「あなたは負けです」と。ショックで呆然。

まさに「傷心」で帰宅しました。



回顧13-二段審査

2023年10月31日 | 剣道
2023.10月
初段取得から一年経たので二段審査を受けます。
また道場の先生に形の指導をしてもらう。二段は五本目まで。

初段の時より少しは様になってきた気がします。
忘れないよう、寝る前に布団の中でイメージトレーニング。

道場によっては、審査に拘わらず小学生の時から形の練習する所があるらしい。
そんな所の人達は、昇段審査の時に新たに憶えなくとも体に染みついているのだとか。

形審査当日
今回も中学生が大半。高校生数人と大人二人。
午前中はみっちり指導の時間。おかげでしっかり復習できた。
午後になって審査。
うまくいったかな。

実技審査当日
形審査2会場の合同となり二段受験者約100名。大人は3名となった。
お相手は2名の大人の方。やはり初の対戦相手なので息が合わない。
面と小手がなんとか一本づつ決まった自覚。

結果は大人全員合格でした。
合格率60~70%というが、もっと高いと思う。

次の三段審査は二年後です。
また目標ができました。

回顧12-一年できた

2023年10月31日 | 剣道
2023.5月
剣道を再開して一年がたった。
仕事の都合で三月はほぼ欠席となったが、やる気も継続している。
やはり昇段はモチベーションのひとつになると思う。

一年やってみて色々気付くことがあった。

まず小学生の部、先生方が優しい。優しすぎる?(今の私にはありがたいのだが)。
私のこどもの頃はもっと厳しかった記憶。まあ道場の方針の違いや当事者感覚なのでそうなるのだろうが。
例えば、打ち抜ける時、竹刀を腰に当てられて振り回す事はここではしていない。
入会間もない小学生に、先生が手取り足取り指導されている真っ最中「のどが渇いたのでお茶のんでいいですか?」とかわいい声で堂々と手を挙げていた。
先生はニコニコして「いいですよ」と。そうゆう時代なのね。

鍔競合いがほぼない。コロナ渦もあって極力避けるように指導もある。静かに間合いをとるか、すぐに引き技を出すように。と。

中学の頃を思い出す。
私は引き技が得意だった。特に引き胴。顧問の先生はそれを嫌う。「引くな!」「前に出ろ!」と、いつも言われた。
でもこれが試合ではよく決まった。例え引き技が好きでない審判がいたとしても、これだけ鮮やかに決まれば旗を上げざるを得ないほどに。だから多様してしまう。
大会で勝った時も怒られた。「引くなと言ってるだろ!」
(一本入ったじゃない?勝ったじゃない?なんで怒るの?)と思っていた。

今は解ってきた。剣道はやはり「攻め」が大事。「冴え」のない相面から引き技ばかりでは、見苦しいのは当然だった。
「先生すみませんでした」




回顧11-初段審査

2023年10月27日 | 剣道

2022.9月

前回の一級登録時に「次は初段審査が受験可能です。是非受けてください」と案内があった。

一級までは市、三段までは市をまたぐ地区枠、五段までは県、その上は国が主催のようだ。

防具を買った所にまた行って木刀購入。アイテム1個獲得(ピコーン♬)

木刀など修学旅行のお土産屋で触って以来です。かっこいいね。

 

初段では、「形審査」「実技審査」「筆記」がある。

九月からまた先生の形指導を受けた。

「形審査」は地区によって違いがあるようで、私の所では初段が一本目から三本目、二段は五本目まで、三段は七本目まで。その先はさらに小太刀三本。

私は初段審査なので三本目までを稽古します。

これが私のような初心者には難しい。先生から細かく指導をもらい、それでもすぐ忘れるから仕事の合間にyoutubeで何度もチェック。この時代だからできる学習法だが40年前の人たちは大変だったろう。

 

審査当日 - 形

審査は2日にわたって行われる。先に「形審査」、次回に「実技審査」です。

ちょっと緊張したがなんとかなったかと。

終わった時に見知らぬ先生から「よく練習しましたね。よかったですよ」と声を掛けてもらった。「ありがとうございます!」

ここでは合否の発表がないので静かに帰宅。

 

審査当日 - 実技

2週間後の実技審査です。メンツは同じ。中高生の中に大人が二人(知らない人)。

年齢順なので一人目はその方と当たる。初めての人なので中々息があわない。

二人目は人が足りないので先に終えた高校生が審査外となって相手してくれた。

特に出来はよくなかったが、打ち切ることだけを心掛けて臨んだ。

今回もまた終了後にどこかの先生から声を掛けられた。

「後ろの胴紐が縦結びになってますよ。今回はいいと思うけど二段審査ではそれで不合格もありますよ」と注意された。

気にしていたつもりだったが、緊張のせいか間違えていたらしい。肝に銘じる。

数分後に合否発表。無事合格でした。

 

後日、帰省したこども達に報告した。

剣道を始めたことは前に少しだけ話をしていたが(その時は驚いていた)、昇級、昇段審査のことは内緒にしていた。

「もう私は有段者のため、素人さんには手はだせませんな。ハハ。」

笑いながらも祝福してくれた。