さあ準備だ。
まずは奥様に稟議。「けっこう高額かも…」と小声で言ってみる。
結構快諾。でもわかっていた。うちの奥様はどんな時も賛成してくれる。
サラリーマン独立の時も、バイクも(いつかこれも書き起こしたい)。
だから、相談する時は逆の決心がいる。口に出したらそこで決まるので。
スポーツ用品量販店に行ってみた。剣道具がない…。
二件目。やっぱりない。最近の子には剣道人気ないのか?
ならばと、若い頃に剣道やってた時によく行った個人スポーツ用品店へ行く。
高校の途中で隣の市に引っ越したので、久しぶりに寄った。
「確かこの辺、あった!」中に入って見当たらないので聞いてみる。
「竹刀とかは…」「うちは扱ってないです」「ああそうですか…」
もう一店心当たりがあったので足をのばす。
ここは店自体がなかった。
これは深刻だ。子供の剣道離れ?少子化のせい?
思えばうちの連区の中学も数年前に剣道部がなくなったと聞いた気がする。
一旦帰宅。ネット検索となる。すぐ出てくるのはネット販売だ。
きっと今時はこうなんだろうと思ったが、やっぱり自分の目で見てみたい。
竹刀を握って、振って、重いだの軽いだのと吟味したいのだ。
やっと行ける範囲で3店見つけた。どれも「武道具店」「武術専門店」だ。こうゆう所しかないのね。なんだかRPGの「武器商人」みたい。
そういえば確かに昔スポーツ用品店に買いにいったのは、竹刀か胴着・袴ぐらいだった。防具はなかったかも。あってもひとつ見本あるぐらい。注文があればこんなところへ発注してたかも。
忘れていたが、昔道場に剣道具屋さんが来ていた。後で気付いたがこれから通う道場にも出張販売していた。そうゆうことだったか。
近い順に回る。2件見たけど「…ん」静か。活気がない。まあこんなもんかもしれないが、ちょっと足を延ばして3件目へ向かう。
ここは活気がありそう。先客がいて駐車場が空くのを待つぐらい。
「剣道具一式ほしいのですが」 「どなたの?お宅の?」
やはり意外性があるのね。「そう。僕の」
「その年で剣道始めるの?」とは聞かれないけど、表情でわかる。
でも相手は商売だし、防具一式なんてポンポン売れるわけでもないだろう。丁寧に対応してもらえた。
まずは竹刀から。「大人はこの39サイズのみです」
へえ、そうなの?長いとか、短いとか選ばないのね。小学生だったから店で色々選んでたわけだ。なんにも知らない。
次は胴着と袴、「胴着は藍染?ジャージ?」
これは事前のネット知識あり。今時、特に学生にはジャージ胴着が人気なそうな。
でもここは古流?な藍染が好きだ。
「袴は綿?ポリエステル?」これは子供の頃どっちも使った。綿はバザバサ、シワシワになった記憶。その後ポリエステルに変えたらそんなことはなくなった。
なので「ポリエステルで。」「綿はシワシワになるから」とよけいな事を言ったら、「それは扱い方の問題ですよ」軽く否定されてしまった。後から知ったのだが、高段者はみな綿袴だそう。今の私には不要ですわ。
そして防具に。頭サイズの確認して見合った面をかぶる。40年ぶり。「ナニコレ軽!」昔と比べてだいぶ軽くなったという。時代は動いていたのだな。
今度は胴をはめてみる。これまた以外。「こんなにピッタリだった?」胴といったら左右の隙間が大きくあったイメージ。全然違う。まあ高校の時とくらべたら20kg重いからね。メタボじじいです。
他に防具袋、竹刀袋、手ぬぐいなど、最初に予算を伝えていたのでそれに収まった。防具は取り寄せなので10日ほどかかるらしい。竹刀だけ受け取って帰宅。
今日から素振りだ!