旧友が尋ねて来て曰く「他界した父親の土地が山奥にあるんだけれど、そこへ案内して欲しい」
戸籍謄本、役場から取り寄せたと言う地図、土地の写真を見せられる。
数年前、行ったことのある道だから行ってみようと、出掛ける。ハンドルを握る事2時間あまり。
目的の地に到着。山の中の事で、親族の方は10年ほど前に亡くなって誰も住んで居られない。
役場から貰った地図、写真と照らし合わせても中々ハッキリしない。
その土地を相続するにしても山奥で交通の便も悪い。相続すると今後、固定資産税が
かかる。など話ながらその土地を後にする。
今日一日何の為に骨折ったのだろう。その友は、敬老の日に骨折らせてから、と言って
マッサージのサ-ビスをしてくれて、一日は終わろうとしている。
この地上に、土地があるから、家があるから幸せというものでは決してありえない。