此処路(こころ)ありのまま 光・空の彩 riccoroses by Silver canalian

 雲を見て 風をよみ 太陽を感ずる理

  雲上の たなびく流れに心もて
   そこに在りしを 有らしからずや

旅路  作州

2011-04-10 22:10:10 | 旅路

4月1日( 第3日目 )



お昼過ぎには美作(みまさか)に向うために岡山駅から津山駅へ。

津山駅からは姫新線に乗り換えて 林野駅まで。

時間にして岡山駅から林野駅までは1時間半ほどだったでしょうか。

夕方前にはホテル“ 作州武蔵 ”に到着しました。


偶然訪れた美作ですが 行ってみると宮本武蔵と関わりの深い地域でした。

最初に訪れた熊本城も宮本武蔵と関わりの深い場所だったので 偶然とはいえご縁を感じました。

ホテル館内には宮本武蔵関連の展示物が数多くありました。


その中に“ 独行道(どっこうどう) ”を記したプレートがありました。

“ 独行道(どっこうどう) ”とは 新免武蔵(宮本武蔵)が自身の生き方を晩年21か条に書き記したです。





   独行道(どっこうどう)


一、世々の道に背くことなし

一、身に楽をたくまず

一、萬づ依怙の心なし

一、身を浅く思い世を深く思う

一、一生の間慾心なし

一、我事において後悔せず

一、善悪につき他を嫉まず

一、いづれの道にも別れを悲しまず

一、自他共に恨みかこつ心なし

一、れんぼの道思いよる事なし

一、物事にすき好みなし

一、居宅に望みなし

一、身一に美食を好まず

一、古道具を所持せず

一、己身に取り物忌みすることなし

一、兵具はかく別よの道具をたしなまず

一、道に当たって死を厭わず

一、老後財宝所領に心なし

一、神仏を貴んで神仏を頼まず

一、身を捨てても名利を捨てず

一、心常に兵法の道を離れず

   
          正保二年五月十二日

                 新免武蔵






ひとつひとつの意味をかんがえつつ ゆっくりと読んでいると 

ゆるぎない信念を持つ男性像が浮かんできました。





美作市の美作は美作国( みまさかのくに )からきており 美作国は現在の岡山県東北部、山陰道に位置。

かつて日本の地方行政区分だった国の一つだそうです。州をつけて言うときには “ 作州 ”と。




こちらは“ 作州武蔵 ”からの夕陽と夕焼け







空の心には善があって悪はない。智恵があり、道理があり、道があって、はじめて心は空である


                                      五輪書(ごりんのしょ) 宮本武蔵