仲の良い同級生がいるんです。東京に住んでます。遠くにいるけど、でも、変わらないで大事な友達です。
思い出したのは、昔読んだ漫画。「麒麟館グラフィティー」って言う漫画。女同士の友情の話。あの話も、主人公の一人がヨーロッパへ出て終わる。でも、友情は続いて行くんだろうなあ。私達みたいにね。
中学生の時に、その友人が東京から転校して来たんです。背が高くて、バレーボールが上手くて、トロンボーンが吹けて、合唱ではアルトだった(笑)なんで、そんなこと覚えてるんだろう。私はソプラノ。当時は、私達、両方とも髪の毛が長かった。中学は、すごく楽しかった。
でも、別々の高校へ進学して、寂しかった。私は、高校になじめなかった。どんなに勉強しても、ついて行けなかった。当時の担任の先生は、「入って来た時の成績は、こんなに良いのにもったいない」って。助けてくれる人もいなかったし、どうしていいかわからなかった。
知らない間に、学校へ行かなくなって、学校の授業の後に行くはずだった美術学園に、朝から入り浸るようになった。だから、デッサン力とか、そういう形だけは他の生徒よりも身につけることができたんだと思う。朝から夜の9時まで絵を描いていれば、誰でも上手くなるよね、ある程度は。
でも海外に出て、それが、表面上の形だけだったことがわかった。中身がないんだよね。
どこへ行っても、「あなたはなにがしたいの?」って聞かれてしまう。表面上、ちょっと素描が書けたからって、画家になれると思ったら、大間違い。
自分の中から出てくるもの、そういう物に気が付いたのは、何年も経ってから。
結局、何をやっても、身につかなかったし、実らなかったし。
気が付いたら、スコットランドに住んでいて、何やってるんでしょうね(笑)
今は、ネットのおかげで、日本の友人とも、簡単に話ができる。彼女がいつも言うこと。「りこはりこらしくね」って。うん、きっと、この友人は、私が何をやっていても、どんな失態をやらかしていても(笑)、きっと変わらず友情を注いてくれるんだろうなあ。
あ、でもその友人に、「少しずつ人間になろうぜ!!」って言われたんだった(笑)私達、人間じゃなかったの~(爆)!?