おたまじゃくしを眺めながら。

おそらく、音楽の話が中心になると思います。思っていることを、綴っていきたいと思います。

鹿が谷川を慕うように

2022-07-30 22:15:38 | 日記
 私はまだまだ未熟で、音大で勉強して来た声楽家に比べたら、声量もないし、歌唱力もない。
 でも、心を込めて歌ったら、ちゃんと伝わる。誰かに喜ばれるために歌ったわけではなかった。ただ、詩編42に書かれている、鹿のようにという言葉。その讃美歌を心を込めて歌っただけだった。自分でも歌ったことすら忘れていた。だって、もう20年ぐらい前の話だから。

 あれから、他の聖歌隊へ移って、娘も生まれて、今の大聖堂の聖歌隊にたどり着いた。

 そんな前に私が歌ったことを、未だに覚えている人がいるなんて。

 その人にとっては、その讃美歌が、お気に入りの讃美歌だそうです。アメリカ人の作曲家が書いた曲なのに、彼女は日本の北斎の浪裏を波裏を思い浮かべる。それは、私がソロのパートをいつも歌っていたから。

 その讃美歌のことすら、もう忘れていたのに。私の歌声を覚えてくれる人がいるなんて、素直に嬉しいです。

 子どもの頃、私の声は特徴がないから、声楽家にはなれないから諦めなさいと声楽の先生に言われたのに。ただ綺麗なだけで、記憶に残らない声だからって。
 でも、ちゃんと誰かの心に残っていたんだ~。

 なんかね、すごく嬉しくて。涙腺が故障していて。

 私の歌声ではないけれど、この曲です。