加納朋子さんの『レインレイン・ボウ』を読了。またしても「巧い!」と唸ってしまいましたよ~。高校のソフトボール部の元チームメイトが当時の仲間の通夜で再会するところから始まる連作短編集。ネタバレにならない程度に書くと、チームメイト一人一人が主人公となり、各々ちょっとした謎に巻き込まれる短編が7本、しかし、最後まで表に出てこない1人が実は全ての短編のキーになっていて最後にもう一つの謎が明かされる…という仕掛け。この巧さにはホント感心してしまいます。『月曜日の水玉模様』の主人公がそのソフトボール部のキャプテンという続編のような本ですが、『月曜日の水玉模様』を読んでいなくても十分楽しめます。 レインレイン・ボウ (集英社文庫)加納 朋子集英社このアイテムの詳細を見る 月曜日の水玉模様 (集英社文庫)加納 朋子集英社このアイテムの詳細を見る