美味!な日々

2024年12月の観劇録(その1)

天保十二年のシェイクスピア@日生劇場
今回は一回だけ観るつもりが、プレイガイド各社が半額に近いチケットを売り出すもんだから、ついつい追加購入してしまい、、、結局複数回観劇。木場さんの口上から始まり、『もしもシェイクスピアがいなかったら 』の歌の前奏が流れだしたら、どうにもワクワクが止まらない。前回は人死にまくりなのがなぁ…と思いながら観ていたけど、今回は、シェイクスピアを全作詰め込むには、死なせまくらないと足りないよな…と思い直しました。
いやぁ、木場さんの名口上とそれに続く『もしもシェイクスピアがいなかったら 』は、何度観ても(聴いても)胸が熱くなります。木場さんのリア王を少し前に見たばかりなのも大きいかも。ラストの客席降りもヤケに感動する。これぞ祝祭歌劇だな。毎回宮川さん自ら演奏しているのもちょっとテンション上がるしね。前回からの続投陣に加え、大貫君のダンスは見応えあるし、瀬名さんや梅雀さんや福田えりちゃんらメインキャスト陣もアンサンブル陣も強力布陣。山野氏の「丁か半か」の低音美ボイスは今回も健在。

朧の森に棲む鬼@新橋演舞場
尾上松也ライの回を観劇。松也ライ選択して良かった。ちゃんと本水や宙乗りもあって、歌舞伎になっているのと、川原さんら新感線のアクション舞台が出ているので、殺陣のシーンが本格的なので、いいとこ取り!だし、観易く楽しめる歌舞伎になっているな、と感じました。尾上右近くんのキンタが予想以上に良かった!(けど、新感線版の阿部サダヲの方が良かった!という声も聞こえてくるので、DVD観ます。)
猿弥さんが相変わらず素晴らしかったのと、染五郎くんを初めてきちんと拝見できたこと、中村時蔵を知れたことが今回の収穫かな。

ヴェニスの商人@日本青年館ホール
森新太郎氏の演出するシェイクスピア劇を観るのは何作目かしら。どれも新しくて格好良くてしかも分かりやすい!本作もそうでした。
少人数編成でのクラシックコンサートでも始まりそうな舞台セットの奥のベンチに演者がずっと座っていて自分の番になったら前に出てくる形式。衣装がまたどれもステキ。
やっぱり素通り出来なかったか、青柳塁斗の筋肉!と密かに笑ってしまったシーンや、やっぱり身体能力の高さを魅せるね大鶴くん!のシーンとか、魅力的なシーンがいくつもありました。(歌えるキャスト多いから、もっと歌入れてくれても良かったなぁ、とは思いましたが。)

野村周平演じるバッサーニオの名前が呼ばれるたびに、脳裏に『天保十二年のシェイクスピア』の「バッサーニオ!」と斬るシーンがどうにもよぎってしまったけどね。笑

ホーム@配信(草月ホール )
音楽座の気になっていた作品が2日間だけYouTubeで無料配信されると知り、視聴。
題名通り「家族」の物語。なんのこっちゃですが、複雑だけどそこまで複雑でもなかったなぁ。

テレビが普及し始めた頃からのある家族の数十年の歳月が描かれていて、自分も含めて観客は時代やら、自身の家族やらに思いを馳せながら観るのだろうなぁ。。。と感じました。
観ようかどうしようかぎりぎりまで迷っていた作品が、配信でしかも二日間だけとはいえ無料で観られてありがたかったです。感謝!
 
 
 

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