美味!な日々

悲し過ぎ(舞台:IZO)

劇団☆新感線の新感線プロデュース いのうえ歌舞伎☆號『IZO』を見てきました。幕末に「人斬り以蔵」として人々に恐れられた岡田以蔵を主人公に据えた物語で、V6森田剛以蔵役。岡田以蔵の物語ということで大体想像はついていましたが、最初から最後まで全体的には暗く、物悲しい感じで舞台装置も音楽も構成されていました。が、そこは新感線、時折観客の笑いを取る場面がきっちり入っていました。小道具も手抜かりなし。斬り合いの度に血がプシューと吹き出る様は舞台とは思えぬ見事さでした。

頭が弱いが剣の腕は立つ以蔵が尊皇攘夷の動乱の中、殺し屋としていいように利用され、捨てられる姿は「悲しい」以外の何物でもなかったです。ときたま昨年末に見た「カリギュラ」とだぶって見えたのはあまりにも以蔵が可哀相に思えたからかもしれません。それにしても森田剛は頭の弱い役がよく似合います(参考:『喰いタン』)。最初、すぐ声が裏返るのが気になって気になってしょうがありませんでしたが、1幕が終わる頃には私の耳が慣れてました(苦笑)。早口すぎて何を言っているのかわからない部分があったのは少々残念でしたね。

新感線のお芝居は常に客演陣が魅力的。今回は戸田恵梨香田辺誠一木場勝己 西岡徳馬 池田鉄洋山内圭哉。私のお目当てはもちろん池田さんと山内さん♪♪この二人が出ているシーンは何か引き締まっている感じがして、良かったです。山内さんは(当たり前ですが)カツラを被っていたのでしばらく山内さんと気づかず…(笑)。木場さんも渋くてカッコ良かったなぁ。田辺誠一はテレビドラマの役の印象からか、こんな大声出せるのね…と驚きました(^^;。戸田恵梨香は初舞台とは思えぬ堂々とした演技に感心しました。

★本日の客席★
なんと生田斗真が観劇してました…。しかもきっちりカーテンコール終わるまで着席。変にコソコソしてないところが好感持てますわ。ドラマ撮影の合間を縫って来たのでしょうね。さすがにあの派手な顔立ちなので周囲どころかかなりの観客が気づいてザワザワしてました。。。芸能人って大変ですネ。。。生田クンのあまりの細さにはびっくりしちゃいました。演出のいのうえひでのりさんも後方で観てました。生田クンとは別な意味で見た目が派手なので、こちらもそれなりに目立ってました(笑)。

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