ミステリーらしからぬ題名が毎回素敵な柚木草平シリーズの2作目です。ソフトなハードボイルドといった感じでしょうか。本作は主人公の過去にスポットがあてられており、初恋や生い立ちなどがちらっと明かされていて1作目より主人公に親しみを覚えます。元警察官が探偵をするというそれなりにありがちな設定ですが、別居中の妻や娘との掛け合いや女性に弱い主人公のちょっと気障なセリフがたまりません。3作目の文庫発売が楽しみです。 初恋よ、さよならのキスをしよう (創元推理文庫)樋口 有介東京創元社このアイテムの詳細を見る