美味!な日々

2021年9月の観劇録(その2)

物理学者たち@世田谷パブリックシアター
またしても怖面白いお芝居。上演台本の上手さかもしれないけど、半世紀以上前の戯曲という古さは全く感じませんでした。複数のどんでん返しも見事。上演期間が短いのがもったいない作品です。

3人の物理学者が狂気と正気&現実を行ったり来たりしている様も見事。温水洋一、入江雅人、中山祐一朗ら役者陣の力量ですね。
開幕して日も浅かったせいか草刈さんが結構噛み噛みだったのはご愛嬌。瀬戸さおりの真っすぐ演技も良かったし、博多弁も可愛かったなぁ。方言で喋らせる演出、良かったです。

いのうえ歌舞伎 狐晴明九尾狩@赤坂ACTシアター

久しぶりのフルスペック新感線。期待していた中村倫也の歌声は聞けなかったし、新感線なのに新太さんもじゅんさんも居ない物足りなさは少し有りましたが、やっぱり最高のエンタメ、超楽しかったです。
中村倫也はひたすら楽しそう、に見えますし、向井理はまた一皮剥けた感じで、迫力ある芝居が凄かったです。向井くんのとあるシーンはついつい宝塚っぽいな、と思ってしまいます。笑

あとは早乙女友貴らの見事な殺陣の数々や、いつものオモシロを堪能。
新感線はこうでなくちゃ。お見事でした。

ジャック・ザ・リッパー@日生劇場
切り裂きジャックをドラマティックに脚色した韓国ミュージカルの日本キャスト版初演です。最近増えた韓国ミュージカルの輸入、当たりはずれがあるのですが、白井晃さん演出なら間違いないだろうし、大好きなエリアンナの歌が聴ける!ということで恐る恐る。。。

現代から見ると、この時代のロンドンって街ごと病んでるよな、といつも感じるのですが、その雰囲気を上手に表現しつつ展開されるミュージカル、予想以上に良かったです。加藤ジャックは『ファントム』の怪人役をやった経験が活きているのか、雰囲気が出ていてとても良かったですし、ポリー役のエリアンナの歌唱も素晴らしかった~。
あと、女性陣の衣装(ドレス)がまた非常にステキで見入ってしまいました。何でも古い年代の素材などを集めて作成されたものとか。衣装の安野ともこさん、お名前覚えとこう!と思いました。

 
 
 
 


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