一作目ではくだらない理由というか勢いで警官となった高木が同期の巻き込まれた事件で真剣に警官という職業に向き合うようになるまでが描かれていましたが、本作では交番巡査として地域住民との交流や警察内部の人間関係を通して成長していく姿が描かれています。
警官とはいっても中身は今時の若者なので、彼女を欲しがったり先輩をうざがったりと心の中は大忙しで、その描写がまた面白いです。 あと、老人クラブ「とどろきセブン」の活躍(?)もなかなか面白いですね。交番の警官を主役にした小説は他にあまり無いので、そういう意味でも面白い小説だと思います。
駆けこみ交番 (新潮文庫 (の-9-35)) 乃南 アサ 新潮社 このアイテムの詳細を見る |