美味!な日々

佐野洋:検察審査会の午後

佐野洋さんの『検察審査会の午後』を読みました。検察審査会とは選挙権を持つ国民の中から抽選で選ばれた11人の検察審査員が、検察官が被疑者を不起訴処分としたことの良し悪しを審査する会とのことです。恥ずかしながら、この制度、この本を読むまで知りませんでした…ホントお恥ずかしい。

今話題の裁判員制度とも通ずるこの審査員の補充員(補欠)に選ばれた、しがない高校教師でしかもバツ一のおじさんが主人公の短編集です。飄々とした文体ながら、審査会にかけられる事件の裏に隠れる真実(推測も有り)が明らかになるところはさすがベテラン作家らしい面白さ。全編通して主人公の余計な恋バナも絡んでますけどね…(苦笑)。

ハラハラドキドキは皆無に近いですが、とにもかくにも安心して読めるミステリーです。

検察審査会の午後 (光文社文庫)
佐野 洋
光文社

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ドキュメント検察官―揺れ動く「正義」 (中公新書)
読売新聞社会部
中央公論新社

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