今話題の裁判員制度とも通ずるこの審査員の補充員(補欠)に選ばれた、しがない高校教師でしかもバツ一のおじさんが主人公の短編集です。飄々とした文体ながら、審査会にかけられる事件の裏に隠れる真実(推測も有り)が明らかになるところはさすがベテラン作家らしい面白さ。全編通して主人公の余計な恋バナも絡んでますけどね…(苦笑)。
ハラハラドキドキは皆無に近いですが、とにもかくにも安心して読めるミステリーです。
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