美味!な日々

二階堂黎人:ドアの向こう側

二階堂黎人さんの『ドアの向こう側』を読みました。この本は私立探偵シンちゃんシリーズの3作目です。シンちゃん、実は幼稚園児。「孤独」を愛し、女(の子)には滅法弱く、報酬はガムやキットカット等のお菓子を要求するという、チョコレートに目がない探偵さんです。短編集ですが、大抵の編では父親で刑事であるケン一の扱う本物の事件と幼稚園などの日常で起きる些細な事件が並行して描かれています。

シンちゃんの超ハードボイルドなセリフは常に『』内に表記され「」と区別されています。『』のセリフは実際幼児言葉で何と言っているんだろう??と想像するのが楽しかったりします。『夜もまだ若い』なんて幼稚園児が言っている(思っている?)かと思うと、可笑しくて可笑しくて。元アイドルでトンでる母親のルル子さんの天真爛漫さもこのシリーズの魅力ですかね(天真爛漫すぎてたまにウザイけど。笑)。

本作でもシンちゃんは行く先々で事件に巻き込まれ、たまに(あくまでたまにです)真相に気づいたり、ケン一に気づかせたりと、探偵業に大忙しの4編です。このまま年を取らずにこのシリーズが続くことを祈ってます。

ドアの向こう側 (講談社文庫)
二階堂 黎人
講談社

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