蜷川芝居、、、『カリギュラ』を見て蜷川さんの演出されるお芝居は高尚すぎて私に合わないのかしら…と思いかけていただけに、今作はうれしい裏切り。かなり楽しめました。と同時にほっとしました。これからも蜷川芝居を観に行けそうです(笑)。
本作は言わずと知れたレスリー・チャンの映画代表作の舞台化で、残念ながら東山紀之はレスリーほど美しくはありません。それでも、2時間も見ていれば見慣れてくるもので、京劇のシーンの踊りなどは結構キレイでした。西岡徳馬にベッドに連れ込まれるシーンなんていやらしくていやらしくて…ドキドキしてしまいましたよ。音楽劇なので、東山紀之や木村佳乃が歌うのは普通でしたが、遠藤憲一まで歌うなんて!思った通り、決して歌は上手くないですが、なんか貴重なものを観た!という感じでした。エンケンさんは相変わらず渋くてかっちょいいっす。見とれてしまいました。
客席通路をこれでもかというくらい利用した演出は迫力があって良かったです。『カリギュラ』同様、小道具とはいえ食べ物を粗末にする演出部分はいただけませんでしたが。。。子役を使う為か、上演時間は2時間と短め。カーテンコールはちょうど21時を過ぎてしまう為、子役達がカテコに出て来れないのが可哀相でした(^^;
映画は学生時代に見ましたが、当時は映画の内容が理解できず、レスリーの不思議な妖艶さだけが記憶に残っていました。今回の舞台はテンポが良かったせいか、意外とすんなり理解できたのには自分で驚きました。それとも私が年を取ったから、ということなのでしょうか(笑)。
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