キャストは岡本健一、山西惇、甲本雅裕、馬渕英里何、田根楽子、辻萬長の6人。太宰治(津島修治)の半生を2人の友人との友情をメインに綴った戯曲です。何度も再演されているだけあって、かなり面白かったですよ~。太宰治が世間で言われているイメージと違い、かなり明るい性格に描かれているのがまず良かった。そして何といっても芸達者な役者陣。全員素晴らしかった!!岡本健一は見た目から太宰治に合っていましたし、結構役も作りこんでいる感があって、よかったです。馬渕英里何はキュートで色っぽくて最高でした。二人とも昔から映像で見ていたせいか、「いい役者になったなぁ…」と感慨深く観てしまいました。
女優陣二人は一人七役と大奮闘でしたし、津軽弁や仙台弁と方言も多々出てきますし、歌にダンスに三味線も盛り込まれていて、このお芝居は相当技量のある俳優さんでないと勤まらないお芝居だぞ、と観ている側も何だか気合が入ってしまいました。辻さんは歌もうまいし、演技に渋みと貫禄がたっぷり入っていてステキでした。
最前列だったので舞台転換時のスクリーン(このやり方、先日見た『二人の約束』と全く同じだわ。。)が見辛かったのと、最後の幕の仕掛け(?)以外はとーっても楽しめたお芝居でした。オススメですっ。
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