厚木にある知り合いの中華屋さんが5月いっぱいでお店を閉めることになり、最後の食事に行ってきました。
町の中華屋さんとして35年ちかく営業を続け、厚木に移ってからでも、もう15年以上になるそうです。
職人然とした風貌のご主人、温かな笑顔でいつも迎え入れてくれるお母さん、そして口八丁手八丁の若主人の三人を柱に、家族や親せきで切り盛りしてきたお店でしたが、景気の悪化や、店舗契約の期限切れなどの事からお店を閉めることになったとのことでした。
残念!
全国の銘酒飲み放題という独自の「日本酒の会」も定期的に開催しており、その席に出す精進料理を担当させてもらったこともありましたので、私にとっても思い入れの深いお店でした。
いろいろと話し合った末、引き際を見極めての決断でしょう、しかし、残念と思う方はきっとたくさんおられることと思います。
絶品と称され、あるコミック誌の取り寄せ食材で1位を獲得した「角煮」や、はらぺこ青少年の友、夜でも食べられる「中華ランチ」、まったりおいしいサンマー麺など、あれもこれももう食べられなくなってしまうのか・・となれば・・・・・ 食べたくなるのは人情です。
昨晩は閉店を聞きつけてお店に見えられた方が、結構たくさんおられました。
で、今回の写真は厚木の中華「」さんの献立からお届けします。
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まずは、なにはともあれ冷えたビール。銘柄はプレミアムなモルツ。そしてお供は、定番の餃子。
軽い、しかし、味がしっかりしているのでビールがすすみます・・・(^^)
中はこんな感じ。お肉お肉していない、軽い餃子です。ああ、餃子ってこんなんだったよなあ、と思い出させてくれるような、そんな味。
今日は初めて腸詰をたのんでみました。すこし甘めの温かい腸詰に、スライスした葱の辛みがよく合います。
下も今回初めて食べました、中華風冷やっこ。
豆腐大好きな拙僧、奴は塩オンリーか生醤油、葱、生姜、七味にかつぶし、と決めておりますが、ザーサイに塩、太白胡麻油にネギという組み合わせも、かなり幸福度を高めてくれます。
でもって、ここで日本酒登場。
銘柄は新潟・十日町の銘酒「松の井」のお燗。フツーのお酒なのですが、食事を邪魔せず、かつ存在感もあり、いいお酒置いてるなあと改めて思ったのでした。
おなじみおっきなシュウマイ。いうことは何もありません(^^)
春雨もまたスタンダードに美味しくてねえ・・・
腹ペコの友、夜でも食べられる「中華ランチ」。豚肉とタケノコ、卵の炒め物。たっぷり盛ってあります。でもこれが普通サイズ。これに大盛りのご飯がつきます。
きっと大盛りはもっと巨大にちがいない。これも伝説と化してしまうのか・・・・
絶品・お母さんの「角煮」
あと数日でこれも無くなってしまうのか・・・・早く行って食べたほうがよい、と思います。
目の前に出現した、黄色い滝のようなこれは・・・
スタンダードなサンマー麺。実においしい。普通に美味しいサンマー麺です。
以上のほかに、マーボ豆腐、チャーハン、紅葉まんじゅう(?)などなどをいただきました。
これら全部を一人で食べたわけではありません。友人の家族と出かけましたので、みんなで少しずつ分けあって食べましたが、それでも、もう十分というほど頂きました。
もっとも、このあと私はざるラーメンを追加しましたのでしたが・・・(#^.^#)
(うーん、この前の「ばんや」の記事から、どうも大食いブログみたいになってしまったなあ・・お寺のブログじゃないみたい)
おいしかったなあ、ごちそうさまでした。
注文に応えてどんどん作ってくれるご主人の後ろ姿、なかなかかっこいいものでありました。
「男」の背中でありました。
これまでの長年月、一生懸命働いてきたご主人、お疲れ様でした。笑顔を絶やさずお父さんを支えてこられたお母さん、くれぐれもお体お大事になさってください。
そして、お兄ちゃん、しっかり独り立ちするまたとないチャンスをもらいましたね!
がんばんなさいよ!!応援してるよ、何かあったら連絡くれな。
今日はここまで。
引っ越しなどでまだまだ大変と思いますが、くれぐれも身体に気をつけてください、と。
落ち着いて、時間ができたらいっぱい飲みましょう。
最後の最後までお世話になりました。
レシピはどれでもお好きに持っていって下さい。
直接お教えします。
それと冷や奴に鱈を付けるのを忘れてました(笑)
すいません。
落ち着いたら挨拶に伺います。
よろしくお願いします。
はじめ
ご飯を頂くって言うことは、その人の生き方を頂くってことを教えていただけたような気がしてなりません。
あの美味しい味に「また会う日まで」、こちらも精進しなくてはね。
またお宅へもお邪魔させていただきます、そのときはよろしく。
お陰様で楽しい時間を過ごさせていただきました。
これで、あのお店で過ごす時間も最後かと思うと残念でなりませんでした。
でも、これから始まる「あのお店」のご家族の「これから」の一歩目に立ち会えた事が救いかと思います。
これから私も「あのお店」の大旦那さんを目標に精進したいと思います。
ご一緒させて頂いて本当にありがとうございました!!