既報の通り、3月10日、安房の国観音霊場の札所である鋸南町保田の観音寺で、丑歳本開帳の法要が行われました。
前晩はだいぶ雨が降ったようで、関係の方々はかなり気をもまれたようですが、法要時間近くにはすっかり雲が晴れ、まばゆいばかりの陽光の中で厳かに開扉法要が修行されました。
12年に一度の勝縁にめぐり合えることの尊さを感じます。
法要は大般若経の転読をしてのご祈祷法要。
参詣の方々の道中安全、心願成就、諸縁吉祥。
これからひと月、観音寺に詰めて巡礼の方々の接待をする役員さん方の身体健全、諸願満足。
さらにこの宇宙全体の幸福を願っての法要となりました。
本堂というよりは、村のお堂という感じの観音寺ですが、観音寺役員はもちろん、地区役員の方々や昌龍寺関係の方々、近隣の方々の協力で、しっかりと護持されています。
今回のご開帳の準備も、関係者総出でお手伝いをいただきました。有難うございました。
4月10日閉扉法要を行うまでのひと月の長丁場。観音さまのお力をいただき、事故や怪我の無いように気をつけてお勤めいただきたいと思います。
※観音さまの手に結びつけられた紐は、境内の角塔婆へと伸びています。
角塔婆に触れれば、観音さまに触れたのと同じご利益があることになるのです。
今日がご開帳初日ということで、朝早くから沢山の方がお参りに見えました。
おそろいの作務衣の3人組。
安房の霊場を廻るのは2回目ということで、朱印帖には「重ね印」を打たせていただきました。
写真がないので解りにくいかも知れませんが、「重ね印」とは前回いただいた御朱印の上に、すこしずらして朱印を押すことです。印が何個重なって打ってあるかで巡拝の回数がわかるようになっています。
次はどこの札所に行くのでしょうか、とても楽しそうな三人組でした。
坂東、秩父はそれぞれ3回、四国88箇所もまわったという、霊場めぐりの先達のような方もお参りに見えました。
全部自分の足で廻っているとのこと。年齢は80歳近く。このひと月、ゆっくり時間をかけて安房霊場を廻るとのことですが、驚くのは10日に1回は野宿をすることを心がけているのだそうです。
どのような発心から霊場巡りをされるようになったのかはわかりませんが、なみなみならぬ決意が感じられました。
皆さん、色々な思いを抱いて観音様に会いに来られるのですね。
もちろん、観光バスを仕立てて団体で見えられる方もいます。沢山おまいりに来て頂いて嬉しい反面、、朱印の受付はてんやわんやになってしまうので、これまた大変です。
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観音寺入り口に「ひだまりの茶屋」というお店があります。以前は「岡野食堂」というお店だったのですが、昨年から賑わいの街づくりを考える地域の方たちがそこを借りて、いろんなことを始めました。
そのひとつが「まるごとジンタの押し寿司」という商品です。
ジンタとは鯵の子供のこと。(前に紹介した「鯵の開きサブレ」にジンタ・ヒラキ君がでていました)
町では以前から、たくさん捕れる鯵を酢漬けにして食べていたのだそうですが、町おこしに、と今回アジの開き押寿司を開発しました。
鋸南町で獲れるジンタを手作業で3日かけて酢漬けにつくります。そのせいで、頭から尻尾の先まで程好く柔らかく、丸ごと食べられてしまいます。
もちろん、酢も塩もこだわりぬいたものを使っているのだそうです。
お米はいわずと知れた地元の誇るブランド米「長狭(ながさ)米」。知る人は知っている、かなり美味しいお米です。
海も近いので潮風が適当に入り、大山千枚田も近いことから解るように、キレイな水が沸きでていますので、お米も美味しいものができるのです。
これらを上手に活用したのが「まるごとジンタの押し寿司」。千葉県・道の駅弁第1号でもあります。
美味しいです。お袋のアジ、食べるとホッとします。
「私が作りました。保田にきたらぜひ、食べてください。」
道の駅・鋸南や「ひだまりの茶屋 0470-55-1147」などで扱っているそうです。
すべて手作りですので、そう沢山は作れないとのこと。欲しい方はあらかじめ在庫を確認してから行ったほうが良さそうですね。ひと箱700円です。
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今日のおまけ
境内の緑地にある「さくらんぼの木」に花が咲いています。
実がなるにはまだ一月以上かかりますが、それでも食べられるようになるその時のことを思うと、じつに楽しみであります(*^_^*)
さんしゅゆも満開。一つ一つの花は、金のなる木の花と形が似ているような気がします。
今日はここまで。
4月10日でご開帳は無事終了いたしました。
次回のご開帳は午歳(うまどし)の半開帳で、5年後になります。
時間があれば、霊場めぐりはのんびりゆっくり回りたいものですね。
霊場めぐりの様子がよくわかりました。
ありがとうございます。