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怒涛の2月、と言っていいくらいの、今年の2月でした。
繰り返す寒波に翻弄された2月でもありましたね。
横浜では積雪こそありませんでしたが、毎朝のように氷が張る寒さが続きました。
10日ほど不在にしておりましたところ、寒波が緩んだせいで園内は梅の花が満開になっております。
鳳倫閣前の梅の古木っは、今がピークになりました。
裏手にあるちっちゃな梅園も5分咲ほどになっています。
生垣の山茶花はもちろん、あちこちに植えてある椿も咲いては散りを繰り返し、今が見ごろかと思います。
不在期間中、時間を見つけてベトナムの禅僧ティクナットハン師の本を読んでいました。
「ブッダの〈気づき〉の瞑想」という本です。
呼吸に気づき、体に気づき、心に気づき・・という心の整理のステップを指導してくれる本ですが、
これまでいろいろと学んできた道元禅師や唐、宋代の禅のエッセンスもあちこちに見出すことができ、
非常に有意義な本と思います。
あ、これは石頭禅師のおっしゃっておられたアレのことか!
とか、
今まで判らなかったアレはコレのことだったのか!
あの老師と同じことを言ってる!
など、解りにくかった様々なことがらの全体像がおぼろげながらにちょっと見えてきたり、
自身が持てなかった部分が確信に変わったり、という感じです。
同師の般若心経の本にも、眼からウロコのところもありました。
立ち位置が変わると見え方が変わる、とはよく言うことですが、お釈迦様の教えに関しても同じなのですね。
人によってはですが、正法眼蔵が教科書であれば、ティクナットハン師の本は非常に有益な参考書といえるかもしれません。
内山興正老師の本でも同じようなことがたくさんありましたね。
園内の墓地には、故人様を偲んでいろんな花を植えてある方もいらっしゃいます。
これから暖かくなるにつれて、故人様へのたくさんの思いが花となって開きはじめます。
今日はここまで。