大変遅くなりました。
先月23日、秋分の日に秋彼岸会合同供養法要が行われました。
爽やかな秋晴れのもと、たくさんの方がお墓参りや法要のご参加にお出で下さいました。
拙僧が倫勝寺に来た時も多くの方が御参りに来られていましたが、あれから19年、お墓を建立された方も増え、またお墓に入られた方も増えて、
当時よりはるかに多くの方がお参りに来られるようになりました。
以前はお中日にお参りが集中していましたが、だんだん分散されてきて、今では彼岸入りの前の土曜日や日曜日にお参りに来る方もけっこういらっしゃいます。
分散されたとはいうものの、それでもけっこうたくさんの方がお参りに来られます。
特にお中日は送迎バスに乗りきれない方も増えて来ました・・・申しわけありません。
対策として、臨時送迎バスに関しましては次の春彼岸以降、お中日は始発から2台体制で運行いたします。
すこしはバスの待ち時間が緩和されると思います。
また、乗用車でお出でになる方にお願いです。
できるだけ公共交通機関をご使用下さい、駐車台数には限りがございます。
バスの利用者もそうですが、乗用車でおいでになる方が最も多くなるのは、お彼岸の期間中は、お中日に限らず午前11時ころのようです。
この時間以降、午後になりますと、若干らくに駐車場に入れますので、時間をずらしてお参りに来られるのも一案です。
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さて、この秋彼岸も11時から合同供養墓さんぜ前で供養法要が行われました。
この夏の施食法要ではあまりの暑さに御参りの方もそう多くはなかったのですが、今回は40名以上の方に御参りをいただきました。
この2年ほど、さんぜに納骨される方が急に増えてきています。年間2、3体だった納骨件数が、このところ月1体の割合で納骨があります。
簡単に考えれば高齢独居世帯が増えて亡くなる年齢に来ている、という世相を反映しているということにもなりますが、
さんぜへの納骨件数が増えているだけでなく、法要の際の墓参の方が増えているということは、
さんぜを選択された方が「ここならみんなでお参りに来てくれる」という安心感をもって選んでくれているところにあるのではないか、と思うのです。
手前味噌ですみませんが、「お骨を入れるところがないからあそこにもってちゃおう」的な「骨捨て場」ではない、
誰でも気軽にお参りいける「みんなのお墓」としてさんぜを認知してくださっているのであれば、設置者としてこれに勝る喜びはありません。
「骨捨て場」では後ろめたくて、御参りに来れませんものね。
僧侶と一緒に読経していただき、皆さんにお焼香していただいて、今回のさんぜ法要も無事に終了しました。
午後1時半からは戸塚警察署生活安全課・佐伯課長による防犯講話「だまされないで!!振り込め詐欺」がおこなわれました。
詐欺の手口は年々巧妙化、多様化していて、県内では8月末現在での被害発生件数が1,000件を超え被害総額はなんと32億円を突破しています。
32億円て・・・数字で書くと、3,200,000,000円。マルが8っつも付くんだぜ!!ひゃあ\(◎o◎)/!
被害に遭わないためには
①手口をよく知り、気付くこと・・電話を常に留守番電話にしておいて、電話に出ないこと
②普段から息子や家族と連絡をとりあい、電話の声や内容の不審さにきづくこと
が大切です。
また、今年に入っては「還付金詐欺」も増えているということでした。
区役所や税務所の職員をかたって「過払い金がありますので、今すぐなら銀行のATMで手続きができます」とウソをつき、
スーパーや銀行の無人ATMを操作させ、お金を振り込ませてしまうというもの。
役所の還付金がATMで戻ることはあり得ませんので、充分に気をつけてください、とのことでした。
「不倫相手を妊娠させてしまった」「会社のお金を落とした」「会社のお金を使い込んだ」
などという電話が来たときは、「自分のケツは自分で拭け!お前をそんなふうに育てた覚えはない!」くらいのことを言って良いんです、それが大人の愛情です、親子の絆です、とも。
まったくそのとおりですね。
もし電話がかかってきたら
①まず一呼吸・・・冷静さを取り戻す
②かけてきた本人にかけなおして確認・・・「電話番号が変わった」などと言ってきた番号にかけるのではなく、これまで連絡を取り合っていた電話にかけること!
③警察に相談・・・何があっても、警察は他所に漏らしたりしません。守秘義務があります。
15,6年前になりますが、倫勝寺にも「還付金詐欺」の電話がかかって来たことがあります。都庁の税務ナントカ課の職員と名乗るその男は
「小松川から他県に引っ越していかれた方には、税金の過払いがあるのでお返しします。つきましてはこれから申し上げる口座に10万円振り込んで下さい。
振り込みが確認でき次第、準備金の10万円と過払い金の合計額をそちらさまの口座に振り込みますので。」
という内容でした。
人でごった返している都税の事務所からかけているなずなのにまるでそんな雰囲気はなく、まるで密室からかけているような感じ。
で、話している内容も不自然さでしたので、電話を切った後、すぐに都庁に確認したところ「ウチにはそんな課はありません」
あーよかった、ひっかからなくて、と思ったことでした。
お集まりのみなさん、今回は非常に熱心にお話に聞き入っておられました。
佐伯課長さん、ありがとうございました。
「オレオレ」の次は八木さん夫妻によるハープのコンサート。
古今の名曲をハープとシンセサイザーのアレンジで聴かせていただきました。
八木さん御夫妻、相変わらずの穏やかで丸い人柄であります。八木さんと話をしてると、ああ、おれはこれでいいのだ、と勝手に思ってしまうほどまるく包んでくれます。
ホッとしますね、「オレオレ」の緊迫感にあふれた事例を聞いた後にハープの音色を聞くと・・・。
集まった皆さまと「上を向いてあるこう」や「里の秋」を合掌し、法要前の空気をおだやかなものにしてくださいました。
写真はありませんが、法要はいつもの通り、近隣のご住職さま方と懇ろに営ませていただきました。
今年の倫勝寺の大きな法要も、とりあえずこの秋彼岸で終わりになります。
保田の昌龍寺での施食や十夜法要などはこれからですが、倫勝寺のほうは一区切りです。
皆さまには行事のたびごとに御参りいただき、感謝申し上げます。
月例行持の方は、いつもの通り坐禅と写経会がおこなわれております。
境内の掲示板やこのブログでも開催日を表示しております。
皆さまのご参加をお待ちいたしております。
秋彼岸会の報告、今日はここまで。