「スプーンに込められた供養の心」
~北海道北見市 高雲寺住職 佐伯 正純さんの法話より~
私たちが、お仏壇にお供物や食べ物をお供えするということは、大切な供養の一つです。
二年ほど前のことですが、家のお仏壇にヨーグルトが供えてありました。
聞くとお客さんから子供達への頂き物、とのこと。
よそ様から何か頂いたら、先ずお仏壇にお供えするよう子供たちにも話してあるのですが、
当時四才の三人兄弟の末の子が仏壇に上げたらしいそのヨーグルトの上に、
お店でもらったと思われるプラスチックのスプーンも一緒に添えられていました。
そのスプーンを見た時、私は『そうだ、ヨーグルトを食べる時はスプーンが必要だよな』と思いました。
御飯を食べる時には箸が必要です。御霊供膳にも箸をそえてお供えします。
御本尊さまや御先祖様がたにお供え物をするとき、
実際に仏様が食べるわけではないのだから、と面倒がって包みごとお供えしたり、
逆に人の目がある時は、少ないと見映えが悪いから豪華にしてあげよう、といって見栄を張ったりしてしまうことがあります。
しかし、子供が添えたスプーンには「どうぞ召し上がれ」という気持が込められていました。
その素直な気持、心がうれしく感じられました。ふだん私が忘れがちな心を思い出させてくれました。
「どうぞ召し上がれ、そして私達もいただきます。」
その心があって、お仏壇にお供えした、お供物や食べ物が本物の供養になります。
亡き人と私が一つになります。
子供の素直な行いから、大切な供養の心を頂いた出来事でした。
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佐伯さんは、住職と一緒に永平寺をはじめさまざまな場所で典座の修行をしている方丈様です。
今回のお坊さんのお話は、佐伯さんの法話から頂戴いたしました。
子どもから教えられることって、たくさんあります。
反省させられたり、ドキッっとさせられたり・・・子供は自分の鏡ですね。
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今日のおまけ
このところ、異常に寒い日が続きました。みなさん、体調はいかがでしょうか?
くれぐれも大事にお過ごしください。
まさかこの時期に雪が降るとはねえ・・・・・・・・・・
今日は、天気が悪くなる前に写した園内の桜や、チューリップなどの様子をご覧いただこうと思います。
チューリップは真上から見ると、ほんとに別物に見えます。
海棠の花も今年は長く咲きましたね。いつもより色が濃かったような気がするのですが・・気のせいでしょうか。
冒頭の桜と同じ日に写した参道の様子。すこし散り始めています。
ひろげたる子の指かすめ花吹雪 by rinshou
黄色のチューリップも中だけ写すと、カスタードクリームのお菓子のようです。
墓地の外れの木蔭では、今、一人静がたくさん咲いています。
最近になってようやく名前を知りました。
紅枝垂れ(かえで)も、緋色の花を咲かせています。
下のチューリップは、昨日、雪が消えた後に写しました。
花が長持ちしていいのですが、寒そうでねえ、ちょっとかわいそうな感じもします(~_~)
花が終わった後の桜の木。宴のあと、という感じです。
園内の桜も、ほとんどがこの悪天候で終わってしまいました。
諸行無常、花に心を動かされずに修行しなくちゃ、とはいうものの、桜が終わるとすこしさびしくなります。
また来年、ですね。
今日はここまで。