さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

第18回・倫勝寺 節分大祈祷法要がおこなわれました

2009-02-04 22:17:52 | 倫勝寺の行事報告

※写真手前は振分親方(元横綱武蔵丸)、奥はこの初場所で2場所連続の十両優勝を遂げ、春場所は幕内に昇進する翔天狼関。

2月3日、おだやかな天候のもと、第18回目の倫勝寺・合掌の郷「節分大祈祷法要」が行われました。

これまでのブログにも掲載しましたが、前晩までに本堂や境内の準備も滞りなく調い、精進料理の仕込みも無事に終了。
多くの方々の協力を得て、当日を迎えることが出来ました。

11時に開席する精進料理膳の準備で、典座寮(台所)は朝から大忙しです。

調理の最後の仕上げや、盛り付けに汗を流す典座寮の面々。

10時過ぎ頃から、参拝の方も徐々に集ってきました。

福豆を買うと、一袋にひとつスピードくじがついてきます。
そして、一人に一枚、福引大抽選会のチケットがもらえます。
上の写真はスピードくじの景品交換の様子。

スピードくじや福引の景品には、協賛各社の皆様から沢山の御協力をいただきました。

お花や御茶、羊羹に瀬戸物、雛人形、また武蔵川部屋さんからは関取の浴衣生地の反物や相撲グッズなど、いろいろと頂戴しました。
心よりお礼申しあげます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、くじ引きの賑やかな声を聞き、時計をにらみながらながら、精進料理の準備はすすんで行きます。

現在は休止中ですが、以前、倫勝寺では月に一回の精進料理教室を開いていました。
その当時通ってくれた生徒さんにも、お手伝いを頂いています。

ちなみに当日の献立は以下のとおり。

平成21年2月3日   節分大祈祷会 点心献立
一の鉢……盛り込み
         鰆湯葉の蒲焼 ふり山椒粉 茗荷 大葉敷き     
         蓬麩と粟麩のあられ揚げ
         黒豆含め煮 金箔のせ(虹色カップ) 
      笹麩饅頭
      長芋とえごの芥子酢味噌(銀カップ)
      いちご(紅ほっぺ)

二の鉢……煮物 五品平 汁はり
      新筍
      贅沢ガンモ
      乾椎茸の煮物
      絹さやえんどう
      人参(梅型)

三の鉢……末広ご飯(八穀ご飯:小豆、押麦、黒米、粟、黍、稗、蕎麦、赤米)

        薄塩味 昆布だし 

与の鉢……生なめこ味噌汁(山形河北町・三吉麹味噌) 絹豆腐 糸三つ葉 

五の鉢……胡麻豆腐
        精進出し汁 置き山葵

六の鉢……香菜  三品(山形・佛性寺房子様特製)
        白菜漬
        青菜漬
        赤蕪酢漬け

七の鉢……白和え  
        菜の花、 しめじ、霰人参、タケノコ姫皮

朱のお碗……揚げだし豆腐の五目あんかけ
          生しいたけ、人参、えのき、かいわれ、おろししょうが

甘 味……花豆2 白えんどう1(谷口甘納豆特製) 懐紙敷き

お茶………食前…梅湯   
             食後…煎茶

飲み物……日本酒一合(まつもと純米)  ビール小瓶(プレミアムモルツ)
        ウーロン茶

下の写真は6と7の鉢。

これは1の鉢(盛り込み)

午後一時、いよいよ「福笑い節分寄席」の始まりです。

まずは前座の柳亭市丸さん。「じゅげむ」を熱演してくれました。
控え室ではお茶を出したり、先輩方が気持ちよく出番を迎えられるようにおせわをしたりと、ものすごく気配りをしていました。
落語の世界も僧侶の世界同様、こういう修行の時期が大切なんですね。
そういえば、はじめて倫勝寺に来た時の三遊亭司さんも、かいがいしく師匠の世話をしておられました。

つづいて「漫才ホームラン」 たにしさんと勘太郎さん。

      

おなじみとなりました、三遊亭 司さん。   

  

今回は落語や漫才だけでなく、紙切りの芸を堪能させていただきました。
林家今丸さん、花さんの師弟コンビ。
花さんは唯一の女性紙切り師。普通のOLから転身して、この世界で活躍されています 。
最近はマスコミに紹介されることも多いのだとか。

そして花さんの師匠、林家今丸さん。
観客から言われた絵の注文を瞬時にイメージし、ハサミを使って表現していく、その速さがスゴイ。
師弟おふたりで会場を湧かせてくれました。

       

トリは柳亭市馬さん。
どっしり落ち着いた噺ぶりは、腹の底のほうから、むずむずっと笑わせてくれます。

関係ない話ですが、市馬さんから
「方丈様、はばかりはどちらでございましょう?」
と聞かれた時は、江戸時代からきた人なのかと一瞬思いました。

ウイークデイなのに、こんなに沢山お集り頂きました。
お出でいただいた皆様、そしていつも素晴らしい面々をご紹介いただきます三遊亭歌司様、有難うございました。
心より感謝申しあげます。

今回はとくに藤島親方(元大関武双山)の紹介で、「Ⅹ-GUN(バツグン)」さんが来てくれました。 
二人ともなかなかの好青年ですね。

そしておなじみキンピカ先生。 

       

「福笑い節分寄席」がおわって、いよいよ「節分大祈祷法要」です。
今回は以前にブログでもご紹介しました、新しい六百巻大般若の紐解きとなります。
真新しい大般若経本が、瀧のように流れ読みされていきます。

      

この一年、世界中が無事に平穏に過ごせますように。

差定(進行)は以下の通り。

倫勝寺  節分大般若会差定(平成二十一年版)

一、殿 鐘 三 会  大 衆 上 殿(置 茶 湯)
一、七 下 鐘  導 師 入 堂
一、拈 香 法 語
一、普 同 三 拝
一、浄 道 場
一、読 経  般 若 心 経  二 返
一、大 般 若 経 転 読  二 十 巻(一般回し焼香)
一、読 経   普門品偈  消災呪七返
一、回    向
一、普 同 三 拝
一、引き続き 八尺間にて感謝状授与式 授与者三名 
一、導 師 退 堂  散 堂

特別祈祷の方一人ずつに理趣分(大般若経の中心部分)の風を送り、無病息災、心願成就を祈念します。

法要終了後、今回新しく造った大般若経の施主の方三名に、感謝状と記念品が贈呈されました。



そしていよいよ、待望の豆まき。
福は内の声にあわせ、今年もたっぷりと豆を撒かせていただきました。
 

 

豆まきの後は、おなじみ「ベジタブル渡辺」さんの司会進行による福引大抽選会。
ため息と歓声が入り混じる、興奮のひと時です。

最後に参加者御一同さまの健勝と世界平和、景気の上向きを願って、三本締めを行い、今年の豆まきはお開きとなりました。

拝啓
 余寒なお厳しき折、檀信徒各家の皆様には御健勝のこととお喜び申し上げます。
さて、この度は倫勝寺節分会にご参加、また過分なご芳志、御協力を頂戴し、まことに有り難うございました。
お蔭様で今年は天候にも恵まれ、事故も無く、円満裡に十八回目の節分行事を終えることができました。
これも皆様方のご厚情のたまものと、山内一同心より感謝申しあげます。
今後とも倫勝寺にご交誼のほどお願い申し上げます。
御一同様の今年一年の心願成就、所縁吉祥を御祈念申し上げております。
敬具
二月四日
                    倫勝寺 住職 馬場義実 合掌
 各  位 

今日はここまで。

 



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
再会感謝 (竜弘)
2009-02-04 22:27:32
こんばんは。静岡の小澤でございます。
今年も節分法要、盛大に行われたようですね!

私も今日、久々にお会いし、お話ができてとてもうれしかったです。ありがとうございました。
実は、さんぜ通信のほうを度々拝見させて頂いておりました。

もう何年も祖父、祖母の墓前に立っていないので、またぜひ参拝に行かせて頂きます。

これからも色々、ご指導よろしくお願い致します。
返信する
久しぶりだったねえ (りんしょう)
2009-02-04 22:47:00
ひさしぶりに会えて、良かったです。
いろいろ揉まれたようで、だいぶしっかりしてきたなあ、と思いました。
こういう時世ですので、いろいろと風当たりも厳しいと思いますが、一歩一歩大事に進んでください。
時間が出来たら、お墓参りにおいでよ。


返信する
鬼の出番  (もののはじめのiina)
2019-02-02 09:55:11
元横綱武蔵丸はお元気そうです。^^
柳亭市馬さんの噺を聴けるとは、豪華です。師匠は、声がいいですからね・・・。

クリスマスはサンタさんですが、節分は鬼の出番です。

そんな鬼が、どうして角がはえトラパンツをはいているのかを考えたら、投げる豆をみんな食べてしまってました・・・( ^ω^)

浅草寺の節分は、次のようでした。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/f483b58f9898e292f47ec6ad138ab52b

返信する
Unknown (りんしょう)
2019-02-15 06:29:57
古い記事ですのにコメントいただき、ありがとうございました。
浅草寺さまの豆まきはやはりすごいですね。
参考になります、ありがとうございました。7234
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。