さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

今日もアタフタしてます

2013-05-18 19:00:00 | 随流去

 

御無沙汰いたしておりました。

前回ブログをアップしてから、あっと言う間に3週間余りが過ぎてしまいました。

    

お寺の仕事もあったのですが、いろんなことがあってあちこちアタフタ走りまわってました。

諸行無常であります。

祝い事があったばかりの知合いのお寺のお弟子さんが事故死してしまったのは、辛かったですね。

自分の子とそんなに歳もかわらないので、一緒に永平寺で修行した師匠さんの胸中は察するに余りあります・・・かける言葉がねえ、本当にないんですねえ・・・。

一人っ子だったですから、なおさらでした。

亡骸の穏やかな顔を見て、お経の声が詰まってしまいました。切ないものです。

   

年若いその子のときとは違って、山形で行われた93歳になる知合いの東堂さん(とうどう・お寺の御隠居さまのことをいいます)の葬儀は、こころ穏やかに読経をすることができました。

お寺周辺の整備をほとんど独力で行ったその東堂さんは、自分で巨大な石を運んで庭まで作ってしまうという、行動派でした。

地域の公の仕事をうけて活躍するだけでなく、お寺のいろんな行事の基盤を作り、本堂内に五百羅漢さん、仁王さまや閻魔さま、延命地蔵さまなどたくさんの仏菩薩を勧請して、
地域のみなさんの心のよりどころとしてのお寺の機能を、十分に発揮されました。

私たちの世代とは違うバイタリティ。

小さな身体にいつもエネルギーが満ち溢れている、そんな感じの東堂さんでした。
最期にあった時も、90歳過ぎて木に登って枝打ちしてましたから・・・

急に不調を訴え、運ばれて間もなく亡くなったそうですが、キリの良い幕引き、見習いたいものだなあと思ったことでした。

お弟子さんはこれまた一緒に永平寺で修行した仲間。

師匠さんと同じようにはいかないでしょうけれど、師匠越えを目指して頑張ってくださいませ。

   

山形では先日告知させていただいた「ケンミンショー」で取り上げられた、友人が経営する「ラーメン、納豆餅セット」の葵食堂に行って来ました。

午後5時ころに行ったときは、案の定、売り切れで食べることはできませんでした。

テレビ放映前からものすごい来客数で夫婦ともヘトヘトになっているとのこと。

どうか身体だけは壊さないように気をつけてお過ごしくださいませ。でないと、こんど行った時に食べられません。

   

華燭の典に招かれるといううれしいこともありましたし、昨日は敬愛する法類(お寺の親戚)の御夫妻がひょっこり訪ねてきてくださり、港の見える丘公園のローズガーデンに一緒に行くこともできました。

いろんなことがあって日々が過ぎていきます。

 

毎朝坐禅をしていますが、ウグイスの声に混じってコジュケイの声も聞かれるようになりました。

チョットコイ、チョットコイの声が霊園緑地の植え込みから聞こえて来ます。

滝の水音や車の走り過ぎる音、そして剃りたての頭のなでるように吹く風の匂い。

あっと言う間の一時間余。

     

切ないことやうれしいこと、悩んだり怒ったり、一日一日がそんなふうに過ぎていきます。

有り難い、得難いいのちの一日です。諸行無常の一日です。

 

今日はここまで。

 

 



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