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こんな人はワクチン3回目接種を焦らなくていい オミクロン株対策の不安を専門医がズバリ

2022-02-06 16:34:33 | 日記
下記の記事は日刊ゲンダイデジタル様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

自衛隊によるコロナワクチン3回目の大規模接種は、先月31日から東京でスタート。大阪では今月7日から始まる。自治体での3回目接種も少しずつ広がっているが、変異株オミクロンの波は強くて速いため、神奈川は医師の診断なしに自分で検査して判断する「自主療養」を打ち出した。テンヤワンヤのこの事態、3回目接種や自主(自宅)療養について、どう対応すればいいか。

 ◇ ◇ ◇

 東京の大規模接種の予約は、31日に受け付けた今月7日からの1週間分が15分で埋まった。その前回の予約は9分で“打ち止め”だ。関心の高さがうかがえるが、自治体での接種は必ずしもそうではない。


 東京・港区に住む40代の男性は先月28日に3回目接種のクーポンが届いたという。

「封筒のチラシには、2回目からの接種間隔が8カ月以上と書かれていました。そうすると、私の2回目は昨年8月なので3回目は4月から。でも、『クーポンの到着がやけに早い』と不思議に思って区のHPを見ると、高齢者も64歳以下も『2回目から6カ月以上』に短縮されていたのです。区に確認すると、『HPの通り6カ月以上なら予約できます』と。3回目接種の間隔を巡る国の方針転換で、印刷の変更ができなかったようです。で、2月の予約を期待して予約サイトを見ると、ファイザーはすでに2月半ばまでほぼいっぱい。モデルナは7日から予約できる施設があり、より早く受けられるモデルナを選びました」

 国のドタバタでクーポンの印字が「8カ月間隔」のまま届くケースは少なくない。「6カ月」に短縮した広島市もそうで、市への問い合わせが相次いでいるという。この点については、40代男性のように確認が重要。問題は、それができない高齢者だ。仙台医療センターウイルスセンター長の西村秀一氏が言う。


「オミクロン株の感染で重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患がある人、そしてワクチン未接種の人です。高齢者の中には、HPを見るのが難しい方もいますから、身の回りに高齢者がいれば、接種の情報を教えてあげること。3回目接種は、高齢者と基礎疾患がある人を優先するのが無難です」

 では、健康な64歳以下はどうか。ほかの点も含めて西村氏に詳しく聞いた。

「基礎疾患のない64歳以下の方が2回接種済みなら、私は東京や大阪の大規模接種の予約に必死になるほど焦らなくていいと思います。それぞれの自治体でワクチン接種の準備が整ったときに接種すればいいでしょう」

■先行する沖縄で98%が無症状・軽傷の事実

 沖縄では、オミクロン株が先行して拡大。先月19日時点の療養者数1万1427人のうち、97.9%は「無症状・軽症」だ。こんなデータも、“ワクチン狂騒曲”に踊らされなくていい根拠のひとつだという。


「入院している方々は、高齢者と基礎疾患がある人がほとんどで、オミクロン株による肺炎の治療というより、悪化した持病の治療と管理が中心になることが多いですが、もちろん肺炎がある『中等症Ⅰ』や酸素投与が必要な『中等症Ⅱ』で入院される方もいます。ですから、高リスクの人は3回目の接種が無難です。でも、そうでない人はそこまで焦らなくていいと思います」

 それでも全国の自治体は、拡大するオミクロン株の防御策として、3回目接種の準備を急ぐ。クーポンが配られた自治体では、予約がファイザー製に集中し、モデルナ製に余裕があるケースが多い。この場合は?

「どちらを3回目に接種するにしても、感染そのものはなかなか防げません。インフルエンザのワクチンと同じで、もっとも期待されるのはあくまでも重症化予防。事実、3回目接種の中にも感染者がいます。もうひとつ、オミクロン株の感染スピードを考えると、3回目接種が全国に行き渡る前に感染がピークアウトする可能性が高いでしょう。そうすると、3回目接種は、オミクロン対策というより、次に予想される変異株対策の意味合いが強くなる。接種可能な人は、その目的で接種するといい。種類はどちらでも構いません」広告

ファイザー2回+3回目モデルナの抗体は30倍
ファイザー製を待つならモデルナ製を早く(C)ロイター
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 各地の予約状況でファイザー製に押され気味のモデルナ製を巡っては、こんなデータもある。

 米国で3回目に接種したワクチンの15日後の中和抗体価を、接種前と比較したもの。体内にはさまざまな抗体があり、ウイルスを直接攻撃する抗体が中和抗体で、それが血液中に含まれる数値が中和抗体価だ。

 表の通り7つすべての組み合わせで3回目の接種前より中和抗体価が上昇。とりわけ2回目までと異なる種類のワクチンを3回目に接種する方が上昇度が明らかに高い。2回目までファイザー製の人がモデルナ製にすると31.7倍、同アストラゼネカ製の人がモデルナ製だと27.2倍だ。

 この点を踏まえると、2回目までファイザー製やアストラゼネカ製だった人たちは、モデルナ製を接種するのがベターだろう。しかも、モデルナ製の方が予約に余裕があり、より早く接種できるのも合理的だ。

 それでもファイザー製に予約が集まるのは、モデルナ製の副反応やワクチンの種類を変える交互接種が心配されるのかもしれない。

 ファイザー製の副反応は、発熱や倦怠感など主なものは1、2回目と同程度。脇の下の痛みやリンパ節の腫れもあるが、1~3日で治るという。モデルナ製は、接種量が2回目までの半分で、その分副反応は2回目より少ないとされる。ただ、もともとの量はファイザー製より多く、2回目までの半分でもファイザー製と大差ない。交互接種は、「海外で安全性も確かめられている」というから、いずれにしても過剰に心配する必要はないだろう。
隔離部屋は廊下側の扉を風上にして風を流す
感染者の部屋は外に向けて扇風機を(提供写真)
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 もうひとつ、オミクロン株対策で気になるのが、自宅療養だ。オミクロン株は肺炎のない軽症が多く、神奈川は抗原検査キットなどで陽性が判明した人のうち、49歳以下で基礎疾患がない軽症者は医師の診断を受けずにセルフチェックで療養する自主療養をスタート。東京も、自宅療養者のうち50歳未満で基礎疾患がなければ、同様の仕組みを導入している。

 たとえば、夫婦のいずれかが感染し、健康な人と同居しながら自宅療養するとき、どんな点に注意すればいいか。

「大切なのは、感染者を一つの部屋で隔離し、健康な人は別の部屋やリビングなどで生活することですが、部屋分けをする前に空気の流れは確認しておくことです」

 たとえば、台所のレンジフードをオンにして、リビングの窓を1カ所開けると、その窓からレンジフードに向けて風が流れる。感染者の部屋での風の流れを、隔離する前にチェックするのだ。

「調べるには、電池式の簡易加湿器を使って吹き出す水蒸気の流れを追うと便利です。外に面する窓を開けた状態で廊下側の窓を開けると、水蒸気がどうなるか。逆に外の窓を閉めて、廊下側の窓を開けると、どうなるか。感染者がトイレや入浴などで部屋を出たり、食事の受け渡しをしたりするときは、必ず廊下側の扉が風上になる状態にするのです」

 もし廊下側が風下になると、感染者がいる部屋の換気が十分でなかった場合、そこに充満したウイルスが、扉を開けた瞬間、流れ出る。

 対角線に窓が設置されていて、両方の窓を開ければ、そこに風の通り道ができる。問題は窓が1つ、あるいは2つでも角の近くなどの場合だ。そんなケースでは、1つの窓を開けて、廊下側の扉から窓に向けて扇風機を置いて風の流れをつくればいいだろう。

「感染者がトイレなどに行くときは、必ずマスクをして部屋を出てもらうことです」

 手洗いもいいが、それ以上に「感染者がマスクをすることやエアロゾル対策としての換気が大切」だという。

 オミクロン株のピークアウトまでもう少しの辛抱。慌てず、騒がず、乗り越えよう。


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