下記の記事は日刊ゲンダイデジタル様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。
このままだと来週27日には都内で1日当たりの感染者が1万8000人を超える──。20日の都のモニタリング会議で専門家から衝撃推計が飛び出した。21日から16都県に対象が拡大した「まん延防止等重点措置」の期間は2月13日まで。はたして、3週間余りで状況は好転するのか。「第6波」のピークアウトはいつだ?
◇ ◇ ◇
東京都は感染状況の警戒度を最も高い「大規模な感染拡大が継続している」、医療提供体制の警戒度も上から2番目の「通常医療を制限し体制強化が必要な状況」にそれぞれ引き上げた。もはや都民は満足な診察を受けられず、医療体制は崩壊寸前ということだ。
20日も都内の新規感染者数は8638人、全国では4万6000人超と連日、過去最多を更新。終わりの見えない感染猛拡大と専門家のショッキングな分析に「自分の身を守れる自信がない」と音を上げる人も増えているだろう。しかし、日本に先行してオミクロン株が猛威を振るった世界各国では光明が見え始めている。広告
「一気に拡大して、一気に収束する可能性が高い」
このままだと来週27日には1万8000人を超える…(分科会の尾身会長)/(C)共同通信社
拡大する
昨年12月中旬から感染が急拡大した英国は、今月4日に新規感染者数21万8705人を記録。そこから急激に下降カーブを描き、直近はやや増加に転じたものの、19日は10万7450人に収まっている。ピーク時から約2週間で半減。ジョンソン首相は感染のピークが過ぎたとして、マスク着用義務などの規制を27日にほぼ撤廃すると表明した。
オミクロン株の“震源地”となった南アフリカは昨年11月下旬から感染者が急増。12月12日に3万7875人と過去最多となった後、今月18日は3657人と約1カ月でピーク時の約10分の1まで減っている。当初はワクチン接種率の低さが懸念されたが、杞憂に終わったようだ。
米国、フランス、カナダ、豪州も同様に感染急増から3~4週間程度でピークアウトしている。各国の感染者数のグラフを見ると、ピークまでの急上昇カーブと、その後の下降カーブはほぼ同じ角度を描いている。
「これまでも感染者数はピーク時を中心に、ほぼ左右対称の釣り鐘形を描いてきました。これを数学では『正規分布』と呼び、自然現象の多くがこれに従う分布です。難しい数式で説明するのは避けますが、要するにワクチン接種などに限らず、感染に影響を与える要因が無数にあるから、正規分布になるのです。オミクロン株の感染は一気に拡大して、一気に収束する可能性が高いですが、問題はまだ日本がピークに達していないので、増加曲線と左右対称になる下降線が見通せないことです」(元WHO専門委員で医学博士の左門新氏)
全国に先駆けて米軍由来のオミクロン株が襲った沖縄の感染者は15日に過去最多の1829人となって以降、微減傾向だ。20日は1309人だったが、濃厚接触者の急増による医療逼迫の状況は変わっていない。
仮に日本も諸外国のように1カ月程度で感染者が頭打ちになっても、感染急拡大以前の状況に戻るには、さらに1カ月以上を要するに違いない。まだまだ、覚悟が必要である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます