ノーラネキのバンドBATTLE BEASTの元ギタリスト、Anton Kabanen(アントン・カバネン)が2015年に結成したパワーメタルバンドBEAST IN BLACK。BATTLE BEASTを抜けた理由は、色々あるみたいなのでここでは触れず。
で、このBEAST IN BLACKは、2021年に惜しくも亡くなられた三浦建太郎氏の漫画「ベルセルク」の大ファンであるアントンが、それにあやかって作ったバンドで、楽曲の数々が「ベルセルク」の影響を感じることができる。
その楽曲は、シンセサウンドを積極的に取り入れているので、ゴリッゴリのメタルサウンドの印象はなくて、ポップなテイストもありつつ、ハードさもある、非常に聴きやすいものに仕上がってます。世間ではパワーメタルとカテゴライズされているけど、スピード感や音数はそれほどでもないですよね。
ジャンルの件はさて置いて、個人的に好きなのは、ボーカルのヤニス・パパドプロス(Yannis Papadopoulos)の声。ファルセットの優しい歌声から、伸びのあるクリーンサウンド、オーバードライブした歪みあるサウンド、突き刺さるハイトーンと様々な表情で聴かせてくれる。そして、たぶんこの方、えぇ人やと思う(妄想)。そんでもって、ギリシャの人なんですね。だからなんやねんって話ですけど(名字舌噛みそう)。
この曲は2ndなので、2019年。ヤニスの良さがよくわかる曲です。それと、メロディックなメタルと80年代感じるシンセポップが、うまいこと融合してる良さがありますね。良き良き。