硬質なサウンドやエッジの尖った印象的なエフェクトからするとメタルにカテゴライズされるのかもしれないけど、複雑怪奇なリズムやハーモニーからするとプログレッシブだね。
どの曲もダウナーな印象で、さらに変拍子しまくりなので、自身の体調が良いというか落ち着いているというか、フラットな時に耳にするのが良いのかなと思うバンドですね。
1992年のメジャーデビューから、2019年までで5作品。5年に1枚リリースしてる感じで、これを寡作と捉えるべきなのか、1曲ごとの制作に掛ける時間が長いからこそ楽曲の深みが他と一線を画するのか。
どの曲も好きだけどお気に入りは、2019年リリースの5th『Fear Inoculum』の2曲目『Pneuma』。おそらく、4分の7拍子と8分の5拍子を基本に、8分の5拍子、8分の17拍子、4分の4拍子、4分の5拍子、4分の6拍子などの小節が入ってくるので、どこが頭なのかわからなくなって、フワフワしてくるのが刺激的でたまらない。
ドラムのDanny Carey(ダニー・ケアリー)の頭と身体に感嘆せざるをえない。
イントロの中東風のタムフレーズの後に続く、ベースラインはダブルストップのフレーズにディレイを掛けているけど、ベースのJustin Chancellor(ジャスティン・チャンセラー)曰く、3つ以上のディレイペダルを異なるセットアップ内容でドラムに合わせてるらしい。どういうことだろうか?笑
おそらくは、ドラムのテンポの揺れに合わせてその時その時に調整してるってことかしら。変態以外の何者でもないね(称賛)。