5月1日(土)芽吹きの季節
風薫る5月である。「風薫る」は初夏の爽やかな風が吹くことで、俳句の世界では夏の季語である。実際この頃に吹く風は若葉の匂いを運んでくることがある。山菜取りに山に入ったときなど、薫風に包まれて何とも心地よい思いをすることがある。
わが家の庭の落葉樹も芽出しの時期を迎えた。アカシデ、コナラ、サンショウなどが枝先に小さな若葉をつけ日に日に大きくなって行くのが分かる。コナラの若葉は展開し始めると一時期銀緑色に輝く。葉を覆っている白い毛が太陽光を乱反射してそう見えるのだろう。葉が開ききると毛が落ちて輝きを失い濃い緑になる。
サンショウの若葉はもう少しで摘めるようになる。香り高い若葉は日本料理に良く合う。タケノコと新ワカメ、サンショウの芽の取り合わせは絶妙だ。栽培技術の進歩でサンショウの若芽は年中手に入るようになったが、以前は春の一定期間だけ楽しめる季節限定のスパイスだった。
粉山椒、実の佃煮など保存が出来る形で季節の壁を乗り越えようとした先人の努力は大したものだが、新芽を使う前に両手の掌で叩いたときに嗅ぐ独特の香りには遠く及ばない。山椒の香味成分はジペンテン1-シトラールという物質、辛味成分はサンショウオールである。
風薫る5月である。「風薫る」は初夏の爽やかな風が吹くことで、俳句の世界では夏の季語である。実際この頃に吹く風は若葉の匂いを運んでくることがある。山菜取りに山に入ったときなど、薫風に包まれて何とも心地よい思いをすることがある。
わが家の庭の落葉樹も芽出しの時期を迎えた。アカシデ、コナラ、サンショウなどが枝先に小さな若葉をつけ日に日に大きくなって行くのが分かる。コナラの若葉は展開し始めると一時期銀緑色に輝く。葉を覆っている白い毛が太陽光を乱反射してそう見えるのだろう。葉が開ききると毛が落ちて輝きを失い濃い緑になる。
サンショウの若葉はもう少しで摘めるようになる。香り高い若葉は日本料理に良く合う。タケノコと新ワカメ、サンショウの芽の取り合わせは絶妙だ。栽培技術の進歩でサンショウの若芽は年中手に入るようになったが、以前は春の一定期間だけ楽しめる季節限定のスパイスだった。
粉山椒、実の佃煮など保存が出来る形で季節の壁を乗り越えようとした先人の努力は大したものだが、新芽を使う前に両手の掌で叩いたときに嗅ぐ独特の香りには遠く及ばない。山椒の香味成分はジペンテン1-シトラールという物質、辛味成分はサンショウオールである。