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5月3日(月)平和憲法

2010-05-03 15:31:33 | ★(は)のお父さんの閑話365日(転載)
5月3日(月)平和憲法

今日は憲法記念日である。普段は憲法があることすら忘れて暮らしているが、戦後の日本が平和で繁栄できたのは平和憲法と称される現行憲法に負うところが大きい。現行憲法は基本的人権、国民主権、一切の戦力と戦争放棄を謳い、徹底した平和主義、三権分立を根本特質とした世界に冠たる憲法だと思う。

自由にものが言えなかった戦前を知らない大多数の国民は、現行憲法のありがたさを本当に分かっているのだろうか。1945年日本はポツダム宣言を受諾して無条件降伏した。ポツダム宣言には、軍隊の解体、民主主義の復活、主権在民、言論の自由など、現行憲法の土台となる考えが明記されていた。

天皇の地位の扱いなど紆余曲折はあったが、現行憲法はその考えに基づいてアメリカ主導で制定された。徹底した平和主義、戦力の放棄はその後朝鮮動乱、ベトナム戦争などアジア情勢の大きな変化で試練を受けることになる。

アメリカは朝鮮動乱もベトナム戦争も日本を基地として戦った。もしも日本に軍隊があれば当然利用しただろう。でも平和憲法があったお陰で日本は戦争に直接巻き込まれることがなかった。それどころか日本は戦争特需で潤い、戦後の復興が進むことになる。

アメリカはおそらく日本に平和憲法を押し付けたことを悔やんだだろう。1950年6月、朝鮮動乱が勃発して日本占領のアメリカ軍が手薄になり、アメリカは日本国内の治安維持のためと称して日本政府に軽武装の警察予備隊創設を認めた。これが今の自衛隊の前身になる。平和憲法の手前大ぴらに軍隊を作るわけには行かなかったので警察予備隊なんて訳の分からないものを作ったわけだ。

そうして日本はアメリカ公認でヤミの武装を始め、なし崩しに戦力なき軍隊は大きくなって行くが、今までのところ平和憲法の根幹を揺るがすまでには至っていない。タカ派の暴走を抑える意味でも現行憲法は機能していると思う。

今日も絶好の行楽日和。GWで浮かれ騒ぐことが出来るのも、みんな平和憲法のお陰だと感謝して過ごそうではないか。

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