今シーズンのNHK総合・連続テレビ小説は、羽原大介脚本X黒島結菜主演「ちむどんどん」第18週「しあわせのアンダンスー」第86回見ました。
暢子(黒島結菜)が勤めるアッラ・フォンターナに、三郎(片岡鶴太郎)のおかげで、平和が戻ってきた。ただ、房子(原田美枝子)と三郎の再会は果たせなかった。暢子は、大事な人を集めた披露宴をアッラ・フォンターナで行おうと決意する。しかし、重子(鈴木保奈美)からはまだ和彦(宮沢氷魚)との結婚を認めてもらっていない。そんな中、良子(川口春奈)が、妹の結婚のために動き出すことに。
脚本は、もはや手の施しようがないのでしょうね。先週の話から続く、重子の説得が重く続くうえに、その雰囲気をさらに重くさせているのが中原中也の詩集。中原中也が好きだということはわかったけど、重子がどんな思いで、暢子を拒み、明彦との結婚を認めていないかの根底の部分を浮き彫りにしていないから、やみくもに息子を取られたくないと叫ぶ毒親みたいなんですよね。毒親に見せるから、言わなくても良いセリフを息子の明彦が吐かざるを得ないという悪循環。今日のエピソードで暢子のていあんということで一緒にくらしたいとする唐突感。なんで?もちろん、青柳家に嫁ぐなら家に入るのはいいし、一緒に義母と暮らすのもありでしょう。だけど、一緒に暮らしたいというのが、どうしても結婚を認めさせたいというだけのにんじんのような存在に思えてくるんですよね。残念ですよ。そしてこの騒動に良子を巻き込ませたことが最悪。賢秀よりはいいと思ったのでしょうが、暢子は暢子のままでいいという姉の言葉がどうもね。賢三もそういっていましたが、どういうことかはっきりさせた方がいいですよね。だって暢子のままでいいということは、食いしん坊で、料理好き、他人の男を平気で奪い取る、思いついたら後先考えずに突っ走るしんまいのくせに、オーナーと料理勝負をしようとするむこうみずさ、自分の物差しで他人をはかってはいけないのですが、それにしても常識の外にいる行動、言動が多いと思いますよ。さてアンダンスーって食べたことないなぁ、沖縄の油味噌。どんなもんか、今度食べてみよう。
☆☆/2