悪に対して法律すれすれの荒っぽい手段で敢然と挑む、サンフランシスコ警察の孤独な一匹狼ダーティハリーことハリー・キャラハン刑事の活躍を描くシリーズ第4弾。製作・監督・主演は「センチメンタル・アドベンチャー」のクリント・イーストウッドで、これが彼の10作目の監督作品。本作の決め台詞「Go ahead, Make my day」は、一躍有名になりました。クリント・イーストウッド主演X監督「ダーティー・ハリー4」見ました。
乱暴な捜査を重ねた結果、北カリフォルニア沿岸の港町サン・パウロヘの出張を命じられるハリー・キャラハン刑事。サンフランシスコで起きている連続殺人事件の犠牲者の一人が、この町の出身であったからだが、意外なことにここでも同様の手口による殺人事件が起きていることを知る。そして画家のジェニファーと知り合ったハリーは、数年前にジェニファーと彼女の妹がレイプされるという事件があり、今回の犠牲者はその犯人たちだという事実に行き当たった。レイプ犯たちは真相を闇に葬るべく、復讐鬼と化したジェニファーと、事件を捜査するハリーの命をつけ狙うのだが…。
サイコパスから白バイ警官、テロリストときて、どんな犯人を出すかと思ったら、レイプされた姉妹の姉によるレイプ魔たちへの復讐。股間と頭に1発ずつ撃ち込む非情さが、かなりフィルムノワールっぽく、まるで1作目、原点に回帰したような仕上がりに大満足。1968年の「愛すれど心さびしく」で大好きになったソンドラ・ロック、1976年の「アウトロー」撮影中に監督であったイーストウッドと交際をはじめ、その後12年の間、一緒に暮らし、イーストウッドの映画にも多く出演した中の1本。やはり付き合っていた雰囲気がありましたし、最後に彼女が問う正義に、彼女の罪を死んだレイピストにする決断、ハリーの出した正義でした。
☆☆☆3/4