一方、絵画ではなく音楽がらみなんですが、兵庫県立芸術文化センターってのが、昨年西宮北口駅のすぐそばに建設されました。
家から徒歩10分ちょいのところです。これって以前書いたかな、忘れちゃったけど。以前、朝8時からのオヅラさんの「とくダネ!」でも取上げられ、絶賛されていました。
200億円かけただけに立派な施設なんだけど、それでも当初の計画時はオペラ専用ホールになる予定で、大ホールなどの収容人数はもっと多く、さらに費用(400億円)をかける予定だったそうです。
まあ建った建物はヘンな装飾もなく、見てくれに必要以上に金をかけていないといえばそれまでなんですが。そりゃオペラもやるからって、パリのオペラ座とか、そんな重厚華美な意匠で作ったらいくら金があってもたりないからそれでいいんだとは思いますよ。ホールにはふんだんに天然木が用いられていて(というか、天井から壁から全部が木!木!木!)の、プレーンで温かみのある感じです。
で、今年6月にメトロポリタンオペラ「椿姫」「ドン・ジョバンニ」が公演されるんですが、最も高いA席が60,000円。一番安くて15,000円。これが完売だそうですよ。
この話を親から伝え聞いたとき、俺もさすがに驚きましたね。そのときは演目やアーティストは誰だか知らなかったんですが、クラシックでも高すぎるだろうよ。なにかの間違いか、さもなくばパバロッティでも来るんかいなと思って調べてみたら、さもありなん、ドミンゴ(をはじめその他豪華歌手たくさん)でした。
ああ、じゃあ6万くらいするのかなぁと納得。驚いたのはそんな公演が西宮で行われるってこと(笑)。そんなに凄いホールだったのかと認識を新たにしました。
というのも、ここは情報発信や音楽文化育成の場をめざして、常設のオーケストラを設けている(芸術監督は佐渡裕さん)一方、大ホールではワンコインコンサート(500円で1時間半くらい、出演はあまり名の知られていない若いアーティスト)ってのが開かれていて、これが結構盛況だそうだから、どっちかといえば庶民的な感じなのかな、と思っていたんです。うちの母親は3回行ったらしいです。あんたそんなの興味あったの?みたいな。500円で生演奏が楽しめるからありがたい、ってことだそうです。
椿姫やドン・ジョバンニという王道オペラ(しかもメトロポリタン)もやりつつ、そういう地域住民のためのコンサートもやるというのは、運営の方針や発想、目的、ベクトルといったものが柔軟かつ明確で、かつしっかりしている証拠だと思うんです。「オペラが公演できるホールで500円コンサートなんてやれるかい!」なんて思ったら、もう赤字垂れ流すだけの施設になるわけで。
音を楽しむと書いて音楽。決して一握りの富裕層を対称にしたものではない、ということです。文化というものは必ず文明の後にやってきて、熟成には時間がかかるものです。かっこいいうわべだけの事を発信するだけでは続きません。地域に根ざし、庶民に受け入れられ&浸透してこそのものだと思うし、そうなれば多少の赤字だって理解されると思うんですよね。
そういうわけでこの芸術文化センター、地元では既に「げいぶん」と呼ばれて親しまれていますが、これからどのようにして西宮の地に根ざし、情報を発信していくのか。じっくり見守っていきたいと思います。兵庫県の施設とはいえ、少なくとも西宮にこんな施設が建設されたってことは、市民は誇らしく思っていますから。
なお、芸文は阪急西宮北口駅からペデストリアンデッキで直結されています。梅田・三宮・宝塚からそれぞれ15分以内、今津からは5分とアクセスも抜群で、公演のない日も館内ロビーは開放されています。
駅の真横には2月に「コナミスポーツ 本店西宮」とかいうデカいフィットネスジムもオープンします(アネックスはちょっと歩いたところで先に稼動中)。西宮球場跡地の再開発には、阪急百貨店を核とするショッピングモールやシネコンもできる予定です。西宮といえば甲子園球場のイメージが強いと思いますが、ぜひ一度、「にしきた」にもおいで下さい。
って、こんなに宣伝して、俺は市の広報職員か(笑)
あとは、でかいスーパー銭湯とシティホテルと多目的体育館ができれば言うことなしなんだけど。。。それまで望むのは贅沢というものでしょうね。
家から徒歩10分ちょいのところです。これって以前書いたかな、忘れちゃったけど。以前、朝8時からのオヅラさんの「とくダネ!」でも取上げられ、絶賛されていました。
200億円かけただけに立派な施設なんだけど、それでも当初の計画時はオペラ専用ホールになる予定で、大ホールなどの収容人数はもっと多く、さらに費用(400億円)をかける予定だったそうです。
まあ建った建物はヘンな装飾もなく、見てくれに必要以上に金をかけていないといえばそれまでなんですが。そりゃオペラもやるからって、パリのオペラ座とか、そんな重厚華美な意匠で作ったらいくら金があってもたりないからそれでいいんだとは思いますよ。ホールにはふんだんに天然木が用いられていて(というか、天井から壁から全部が木!木!木!)の、プレーンで温かみのある感じです。
で、今年6月にメトロポリタンオペラ「椿姫」「ドン・ジョバンニ」が公演されるんですが、最も高いA席が60,000円。一番安くて15,000円。これが完売だそうですよ。
この話を親から伝え聞いたとき、俺もさすがに驚きましたね。そのときは演目やアーティストは誰だか知らなかったんですが、クラシックでも高すぎるだろうよ。なにかの間違いか、さもなくばパバロッティでも来るんかいなと思って調べてみたら、さもありなん、ドミンゴ(をはじめその他豪華歌手たくさん)でした。
ああ、じゃあ6万くらいするのかなぁと納得。驚いたのはそんな公演が西宮で行われるってこと(笑)。そんなに凄いホールだったのかと認識を新たにしました。
というのも、ここは情報発信や音楽文化育成の場をめざして、常設のオーケストラを設けている(芸術監督は佐渡裕さん)一方、大ホールではワンコインコンサート(500円で1時間半くらい、出演はあまり名の知られていない若いアーティスト)ってのが開かれていて、これが結構盛況だそうだから、どっちかといえば庶民的な感じなのかな、と思っていたんです。うちの母親は3回行ったらしいです。あんたそんなの興味あったの?みたいな。500円で生演奏が楽しめるからありがたい、ってことだそうです。
椿姫やドン・ジョバンニという王道オペラ(しかもメトロポリタン)もやりつつ、そういう地域住民のためのコンサートもやるというのは、運営の方針や発想、目的、ベクトルといったものが柔軟かつ明確で、かつしっかりしている証拠だと思うんです。「オペラが公演できるホールで500円コンサートなんてやれるかい!」なんて思ったら、もう赤字垂れ流すだけの施設になるわけで。
音を楽しむと書いて音楽。決して一握りの富裕層を対称にしたものではない、ということです。文化というものは必ず文明の後にやってきて、熟成には時間がかかるものです。かっこいいうわべだけの事を発信するだけでは続きません。地域に根ざし、庶民に受け入れられ&浸透してこそのものだと思うし、そうなれば多少の赤字だって理解されると思うんですよね。
そういうわけでこの芸術文化センター、地元では既に「げいぶん」と呼ばれて親しまれていますが、これからどのようにして西宮の地に根ざし、情報を発信していくのか。じっくり見守っていきたいと思います。兵庫県の施設とはいえ、少なくとも西宮にこんな施設が建設されたってことは、市民は誇らしく思っていますから。
なお、芸文は阪急西宮北口駅からペデストリアンデッキで直結されています。梅田・三宮・宝塚からそれぞれ15分以内、今津からは5分とアクセスも抜群で、公演のない日も館内ロビーは開放されています。
駅の真横には2月に「コナミスポーツ 本店西宮」とかいうデカいフィットネスジムもオープンします(アネックスはちょっと歩いたところで先に稼動中)。西宮球場跡地の再開発には、阪急百貨店を核とするショッピングモールやシネコンもできる予定です。西宮といえば甲子園球場のイメージが強いと思いますが、ぜひ一度、「にしきた」にもおいで下さい。
って、こんなに宣伝して、俺は市の広報職員か(笑)
あとは、でかいスーパー銭湯とシティホテルと多目的体育館ができれば言うことなしなんだけど。。。それまで望むのは贅沢というものでしょうね。