Rosso Laboratory

Bryce7PLEで天球テクスチャーを作る方法

よそ行きハートのブログ「VRM4 -天球テクスチャの研究-」の応援記事として、本ブログ「PLE版」で紹介した「Bryce 7 Personal Learning Edition」を使い、具体的にVRMの天球テクスチャー用素材を作る初歩的な方法を紹介する。
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①Bryce7PLEを起動後、メニューの[File]-[New Document]を実行すると下記のような画面が出るので、

「Panorama」(赤い矢印で示した部分)をクリックし、「チェック」(青い矢印で示した部分)をクリックしOKとする。


②左メニュー部分にて、

赤い矢印で示した三角マークをクリックして「360°Panoramic Projection」を選択する。また、プレビューのためのレンダリング速度を高速化するために、青い矢印で示した緑の玉をクリックして「Fast Preview Mode」を白にする。


③ここで一度レンダリングしてみよう。

赤い矢印で示した一番下の緑の玉をクリックするとレンダリングが始まる。


さて、この画面には何も設定していないが、最初から地面となる無限平面が存在している。地面や水面を再現したいならばコレを利用すれば良いが、今回は空だけの設定にしようと思うのでコレを除去してみる。


④赤い矢印で示した「Camera TrackBall」をドラッグして動かすとカメラの向きが変わるので、

無限平面が見やすいようにし、無限平面をクリックして選択しDELETEキーで除去する。


⑤そして、カメラの向きを戻してレンダリングするとこのように地面が無い状態でレンダリングされる。

さて、この画面で矢印で示した地平線が波を打っているのが判ると思うが、これは先程戻したカメラの向きがキッチリと水平になっていないが為に起こったものである。

Vueだと強制的に水平にする機能があるので楽なのだがBryceには確か無かったと思う。・・・が、とりあえず気にする必要はない。現段階の視点は「Director's View」であり、実は最初から別のカメラが存在しているので、最終レンダリングをする時にそちらのカメラに切り替えれば良いだけだ。


⑥では、空の状態をプリセットデータを使って変更してみよう。

赤い矢印で示した「Sky & Fog」の隣の三角マークをクリックするとプリセットデータが表示されるので好きなモノを選択してから、右下の「チェック」をクリックしOKとする。


⑦で、確認のためレンダリングする。

この段階で色々なプリセットデータを試し、気に入ったモノが見つかったら次の工程へ。


⑧最終レンダリングのために、カメラを切り替える。

赤い矢印で示した三角マークをクリックし、「Director's View」から「Camera View」に切り替える。


⑨最終レンダリング用なので、「Fast Preview Mode」をクリックして緑に戻してレンダリングする。

実際にレンダリング画像を書き出す工程は次にあるので、これは最終レンダリング候補画像の確認工程となる。


⑩これでOKならば、メニューの[File]-「Render to disk」を実行する。

練習ならば「1024×384」サイズでOKだが、もっと綺麗にしたかったり、VRM5/ONLINE用だったりする場合には、もっとサイズを大きくして後から縮小する方が良い場合もある。が、当然その場合はレンダリング時間は長くなる。


⑪で、完成したのがコレである。


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この後の工程は「天球テクスチャーの作り方」を参照すれば良いが、とりあえずココまでは誰でも10分程度できるだろうと思う簡単で初歩的な作り方だ。

まぁ兎に角、一度作ってみれば分かることだろう。プリセットを使っているのでココまでは難しいことは全く何も無いということが(笑)。

この後、地形を作ったり、空のパラメーターを自分の思い描く通りに再現するというのは一気に難しくなるんだけど、とりあえずこの最も基本的な部分を押さえておけば、後はコツコツとやっていけば良いというだけのお話。

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コメント一覧

zio
御丁寧に有難う御座います。言葉を交わす事はこれが初めてだったかもしれませんが、暇人さんのことはVRM広場等にてよく存じております。

さて、私が作った天球テクスチャーを使用した時に私のHNを必ず明記するとの事ですが、これに関してはあまりお気遣いいただかなくても結構です。そういった事について私はあまり気にしていませんし、毎回書くのも面倒でしょうから、特に書いていただかなくても良いですよ。

「自分が作った作品が使われている」ということは即ち「その作品が認められたんだなぁ」という認識を持っているので、私としてはそれだけで十分なのです。よって、その辺のことはあまり気にせずにご自由にお使い下さい。
暇人
 いろいろお世話になっている 暇人という者です。

 突然ですが、Zio様には私が公開しているレイアウトをご覧になったりすることありますでしょうか。
 もしご覧になっていばお分かりかと思いますが、私のレイアウトでは天球テクスチャーにはすべてZio様の作品の天球テクスチャーを使用させていただいています。

 いうまでもなく天球テクスチャーはレイアウトの見栄えを大きく左右するものであって、私の場合はZio様の素晴らしい天球テクスチャーを利用することによってこの拙いレイアウトが少しは見られるものに引き立たせていただいていると感謝しています。

 これまで数知れぬほどZio様の天球テクスチャーを使用させていただいているのに、なんのお礼を述べることもなく失礼してきましたが、今回ブログの記事を見て恩恵の気持ちが新たに湧き、ここに改めてZio様にこれまでの感謝とお礼の気持ちを厚く述べさせていただきたいと思います。
 本当に有難うございます。

 まだこれからもZio様の作品を使用させていただくことと思いますが、どうかよろしくお願いします。

 なおZio様の作品を使用した際にはレイアウトの「レイアウト情報」欄にZio様の作品であることを必ず明記していきますが、何分にも もうろく爺ですので もし書き漏らしがありましたら高齢に免じてご寛容くださるようお願いいたします。
 
zio
どういたしまして、よそ行きハートさん。

英語版だし、Bryceはかなり独特なインターフェイスになっているので、とりあえずプリセットを使って1枚でも絵を作る流れを書いておかないとかなりキツイだろうなぁと思い、ザックリとですが作業工程を書いてみました。

本文にも書きましたが、多分この後「こういう絵が欲しい」と思っても中々思い通りにはいかないだろうと思うので、遊びがてら色々と弄って、何となく良さげなモノが出来たら「ラッキー」ぐらいな気持ちでやっていくと良いだろうと思います。正直なところ、私も自分が狙った通りの絵を作れるという自信はありませんから(笑)。

気楽な気持ちで頑張ってみてください。それでは。
よそ行きハート
よそ行きハートです。こんばんは。
先日教えていただいたBrycePLE版をインストールし、早速使ってみました(本記事が無かったら、立ち上げたは良いですが使い方が全くわからない..という状況になっていたところでした(笑))。
プリセットデータが多数あり、画像も綺麗で嬉しくなりました。
おかげさまでまた楽しみが増えました。
ご親切に、本当にありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します。
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