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＜左から順に：KATO製PS16(PS17) Aタイプ、KATO製PS16 Bタイプ、TOMIX製PS16P、ＧＭ製PS16N、奥：TOMIX製ＨＯ用PS16H（参考）＞
まず「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」は、(PS17)と付いているように他製品と比べて一回り大きい（PS17は国鉄電気機関車用）。その他３点はほぼ同じ大きさなので、リアル志向であれば「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」のチョイスは無くなるであろう。
なお、奥に置いた大きなＨＯ用のＰＳ１６は、交直流パンタグラフＰＳ１６Ｈで、碍子部分が斜め外側に飛び出しているのが特徴（スプリングカバーも付いているが）。当然Ｎゲージ用の製品も存在するが、大きい方が見易いのでＨＯ用のものを掲載した。この交直流パンタグラフは４８５系や５８３系等で使用されており、今回の比較対象からは外している。
＜余談＞
このＨＯ用パンタグラフにはスプリングそのものが付いており、そのスプリングの力でパンタグラフは自動的に上昇する。また下降させた状態にしておきたい時には、ピンが飛び出ているのでそこに引っ掛けて固定する。ＨＯ用は大きいだけのことはあってギミックもしっかりしている。
＜ＧＭキット「クモハ１２３」に 左：KATO製PS16(PS17) Aタイプ、右：ＧＭ製PS16N＞
さて、ＧＭキットに実際に取り付けてみると、「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」は屋上配管に乗り上げるようになってしまい、使えないことがハッキリする。
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＜同 下面側＞
「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」と「ＧＭ製PS16N」はセンターライン上の２穴用だが、「KATO製PS16 Bタイプ」は９０°方向が違う。また「TOMIX製PS16P」は４穴用である。
＜鉄コレ取付穴＞
そうなると、鉄コレでは「KATO製PS16 Bタイプ」だけが無加工では取り付けることが出来ない。よって、鉄コレに対しては「ＧＭ製PS16N」か「TOMIX製PS16P」をチョイスすることになるだろう。
なお、鉄コレにはもう１種類の四角い穴が２つ開いている。TOMIXの「PARTS CATALOG 2009-2010」を見ると、<0201>PS16、<0204>PS16H、<0216>PS16H(黒)がこの穴を利用しそうなツメのついたパンタグラフなので、これらも選択肢の１つになりそうだが、現物を持っていないので未確認である。
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＜Ｂトレ取付穴＞
次にＢトレだが、こちらはセンターライン上の２穴と９０°方向が違う２穴があり、「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」、「KATO製PS16 Bタイプ」、「ＧＭ製PS16N」の３つが無加工で使えるが、「ＧＭ製PS16N」は定価６３０円と少々高価なので、安価なKATO製を実際に取り付けて比較してみる。
＜Ｂトレ「１６５系」にKATO製PS16(PS17) Aタイプ＞
＜Ｂトレ「１６５系」にKATO製PS16 Bタイプ＞
これを見ると「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」の方がピッタリしている感じだし、「KATO製PS16 Bタイプ」の定価４２０円に対し、「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」は定価３１５円と更に安価であるから、Ｂトレ程度ならば私は「KATO製PS16(PS17) Aタイプ」をチョイスする。
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以上をまとめてみると、
「Ｂトレ」ならば「KATO製PS16(PS17) Aタイプ（￥315）」
「鉄コレ」ならば「TOMIX製PS16P（￥525）」（または「ＧＭ製PS16N（￥630）」）
「ＧＭキット」ならば「KATO製PS16 Bタイプ（￥420）」（または「ＧＭ製PS16N（￥630）」）
あたりが良いのではないかと私は考えている。なお、KATO製は安価なせいか、TOMIX製やＧＭ製に比べると少々緻密さに欠ける気がするので、模型に対して緻密さを求めるならばTOMIX製やＧＭ製を選択するのも良いだろう。
最後に補足しておくと、KATO製PS16にはAタイプとBタイプがあるが、これはPS16AとPS16Bの違いを再現したものではないはずである。PS16Aは151系用だし、PS16Bは交直流用で401系や451系等に使われたものなので、そうだとするとKATOのカタログの説明と食い違ってしまうからだ。
