【EP“TWIST AND SHOUT”】
1963年 2月11日。この日はビートルズにとって伝説の1日となりま
した。なぜならば、後世に残る作品、アルバム“PLEASE PLEASE ME”
をたった1日でレコーディングしてしまったからです。実際には既に
シングル用としてレコーディング済みだった‘Love Me Do’‘P.S. I
Love You’‘Please Please Me’そして‘Ask Me Why’を除く10曲
がこの日に収録され、後に「ワン・デイ・レコーディング」として、
語り継がれることになりました。
その中で特筆すべきは最後に収録された‘Twist And Shout ’です。
この日、ジョンは風邪をひいてしまっていたのですが、悪いことに、
それにもかかわらず、収録の合間にタバコを吸っていたのです。その
結果、咳が止まらず咳止めのドロップをタバコと交互に服用していま
した。ノドの調子は悪くなる一方です。そして・・・。‘Twist And
Shout ’収録の時がやってきました。
ジョンの声はかすれにかすれ、まったく声が出ない状況にまで追い
込まれます。すると、彼は突然上半身裸になり、マイクに向いました。
たった2回(というよりは2回目のレコーディング終了時、彼の声は
とうとう出なくなっていたのです。)のテイクでOKが出て、伝説の
‘Twist And Shout ’が完成、あの「ワン・デイ・レコーディング」
が終了したのです。
◇◆◇
冒頭の画像はEP盤“TWIST AND SHOUT ”です。収録曲は以下の通り。
(A)1.Twist And Shout
2.A Taste Of Honey
(B)1.Do You Want To Know A Secret
2.There's A Place
なかなか味のある構成ですね。そんなところが当時のEP盤の魅力
だったのかもしれません。
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仮に“Twist And Shout”を初めて聴いた中学生の時に
この話を知ってもさしたる感動はなかったかも知れません。
今だから感じ入ることもあるのですね。
小生はビートルズの市販音源のなかでもこのEP盤と
ミュージックテープ(カセット)についてはまだまだ
研究・考察の余地があるのかな?と思っています。
いわゆる“ニッチ”ですね。(笑)
‘Twist And Shout’を最初に聴いたのが実は
‘Love Me Do’の直後。
すなわち“THE EARLY BEATLES”だったのですね。
この時の衝撃。小学生ながら
「えっ、同じ人が歌っているの?」
と素朴な疑問。
今でこそ、確かにポールとジョンと異なる人が歌っているのがわかるのですが
当時は
「同一グループでいろいろな人が歌う」
という発想がなかったのです。
そんな蒼い時代・・・。
EP盤。
今回ちょっとカジッてみましたが、ご指摘の通り
面白そうですね。
ファンになり始めの頃、そして今でも
ビートルズのEP盤を購入した経験はありませんが
チョイト小出しに書いてみますね。
中学生の頃に読んだ本のディスコグラフィーに
載っていましたが、収録曲をつらつらと眺めて
「んっ・・・このLP、買う意味あるのかな?」
と言うのが当時の偽らざる感想でした。
したがってレコードとしては今なお未所持です。
(CDは先年のキャピトルのセットで入手)
そんなわけで収録曲順も全く頭の中にはなく、
今回のご指摘で気づきました。
それにしてもこのLPを敢えて購入されたファンの
かたには何らかの特段の事情があるのでしょうか?
“Please Please Me”でなく“The Early BEATLES”
う~ん、何ともミステリアス!
当時、LPを友人から借用しました。
(所持していた友人も思ってみればスゴイと思います)
復刻CDでは再現されていませんでしたが
おぼろげな記憶によれば
「見開きジャケット」でかっこいい写真が掲載されていました。
・・・だからって購入する直接の動機にはなりませんよね。
開かないとわからなのですから。
オリジナルのキャピトル盤にはないサービスだったと言えましょうか?
今となっては買っておけば良かった、と後悔の念に堪えません。
(まぁ当時の中高生の小遣いでは無駄な出費は明白でしたが。)
『あ~り~』のジャケットもかなり質感があったような・・・
そんな記憶があります。
復刻CD企画で音のほうは楽しめるのですが
あの「小さな紙ジャケ」ではやはり・・・ですね。
平成になり一時的にレーザーディスクがサイズ的に同仕様ながら短命に終わったのは残念でした。
なので、CDサイズがデフォルトの若いファンのかたは少々気の毒な気もします。
さて12/8が近いこともあり、手元にLP「The JOHN LENNON Collection」があります。
ご存知のように、死の当日のフォトセッションで撮られた写真がジャケを飾っています。
等身大とはいかないまでも大判のポートレート。
今、彼の眼に映っているのは何だろうと思わず覗き込みたくなるような魅力が有りますね。
LP、アルバム・・・
やはりジャケットに内在する情報は
質量ともに気分を高揚させてくれるものでした。
特に『MMT』はオドロキました。
習いたての中学英語を駆使(できない)しながら
意味を解釈しようと何度も何度も「見た」(読むではない)ものです。
ジョンについては「あの日」のイメージのままです。
70歳のジョンの外見は・・・
「思ってみてごらん」といわれても・・・。
普遍的なことと同様
「そのままでありたい」とすることにします。