らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1930.ついに使われなかった‘THAT MEANS A LOT’

2011-02-17 | 12.THE BEATLES
 ビートルズは数多くのレコードを世に送りました。その作業はほと
んどEMIスタジオで進められ、レコーディングは幾つかの「テイク」
が重ねられました。コンサート活動を休止しスタジオ活動に専念する
ようになってからは別として、それ以前のレコーディングでテイク数
が20以上になったケースは、難航した‘Hold Me Tight ’以外では
ありませんでした・・・と思っていたらあったのですね。

 THAT MEANS A LOT 

 1965年の春“HELP! ”のレコーディング活動の一環としてこの曲は
レコーディングされました。そして、いったんレコーディングを中止
し再開した結果、テイク数24になっていました。‘That Means A Lot’
は一度“ANTHOLOGY 2 ”で聴くことができるように、‘Tell Me What
You See ’と同様に、ギターのアップ・ストロークが印象的な曲調と
して2月に仕上がりました。しかし、3月末に改良が加えられ、2月
のヴァージョンよりもストレートなポップ・ロック調の曲にリメイク
されました。

 しかしながら、曲のもつテーマと改良を加えようとしている曲調が
不整合を起こしていたのか、彼らは各テイクの中で手探り状態で演奏
していました。ビートルズのセッションでこのような事態になるのは
数えるくらいしかありませんが、作者でヴォーカルをとっているあの
ポール自身が、この曲に対して明らかに自信を失っているかのように
感じられます。その雰囲気が各テイクの個々のパフォーマンスに影響
し、演奏が中断したり崩壊してしまいました。

 こうしてテイク24を空しく終えた後に驚くべきことが起こります。
それは4人がなんと「テスト・レコーディング」を行ったことです。
その内容は・・・。テンポが落とされジャズ・ワルツになり、ポール
は変なテンションのヴォイスで歌い始める始末・・・。1分足らずで
演奏は崩壊し、ついに「ボツ」になってしまうのでした。

 成長期の4人にもこのようなしょっぱいことがあったのですね。



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