らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1710.ビートルズ・「マック・シャウ」

2010-07-12 | 12.THE BEATLES
 ハンブルク。ビートルズがデビューする前に活躍していた場所です。
カイザーケラーの観客が、ショーを盛り上げるためビートルズに向って
叫んでいた言葉があります。

 Mach Schau

 元来は英語の“Make a show ”(=ド派手なショーを見せてみな)と
いう言葉だったのですが、それがドイツ語訛りになって、“Mach Schau”
と相成りました。

 ドイツの観客は、バンドがステージ上で暴れまわるような(まさか、
ギターを燃やしたり破壊させるまでには至らないが)荒々しいショーを
望んでいました。しかし、ビートルズは1960年10月の時点で、カイザー
ケラーのような「大舞台」に立つのは初めてだったので、緊張感 100%
の状態で演奏していたのです。彼らの「巡業」の世話をしていたアラン
ウィリアムズはまずいと思い、彼らに“Make a show, boys!”と叫びま
した。するとです。たちまちクラブの「常連さん」がその言葉を真似て
“Mach Schau! ”と叫ぶようになりました。ビートルズも逆に緊張感が
解けて声援に応えます。飛んだり跳ねたり、床に寝ころんだり大音響で
凄まじいステージを展開し常連さんを増やしていったのです。
 
 連日の夜通しのステージは、若い彼らにとっても過酷なものでした。
それでも客席から“Mach Schau! ”の声がかかると、ビートルズは観客
を喜ばせるために何でもやりました。差し入れのビール1ダースを一気
飲みしたり便器のふたを首にかけたり・・・。ポールに至っては、自分
の古びたギターを床に叩きつけて破壊してしまう(失礼しました。上段
でまさかそこまではしない・・・というのはウソでした。そこまで既に
やっていたのですね。)パフォーマンスをやってのけました。しかし、
悲しいかな、計算されたパフォーマンスではなかったので、商売道具を
失ったポールは、暫くの間ピアノを弾いていたというエピソードもあり
ます。観客に背を向けた後ろ姿に哀愁感が漂うのはそのためです。うそ。

 このようにして、観客に鍛え上げられた彼らは、着々とエネルギーを
蓄え、心技体ともども成長していきました。



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