らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

393.Fender Stratocaster

2006-12-03 | 12.THE BEATLES
【「ソニック・ブルー」の"Stratocaster"を手にするJOHN LENNON】

 数あるギター・メーカーの中で双璧なのは、フェンダーとギブソン
であろう。今回紹介する"Stratocaster"は1954年に発表されたモデル
であるが、50年以上経過した現在でも、依然として根強い人気を保ち
続けている。

 1965年 2月までに、ジョンとジョージは同じストラトを手に入れて
いた。このストラトは「ソニック・ブルー」の淡い青白色のカスタム
カラーである。1965年になるとジョージはGretsch のギターとVox の
アンプの組合せのサウンドが嫌になっていたという。そして、この時
ビートルズの歴史に大きな影響を与えた「事件」が'TICKET TO RIDE'
のレコーディングで発生した。ポールが"CASINO"を駆使し、リード・
ギターをオーバー・ダブしたのである。いっぽうジョージは、この曲
を最後に1963年製の"Rickenbacker 360-12 "の使用を止めた。理由は
電気系統のトラブルだ。もっともジョージは、その後新型に持ち替え
"360-12"をレコーディングやコンサートで継続して使用している。

 さて、ハナシをストラトに戻そう。実は、この'TICKET TO RIDE'で
ジョンが「究極のリズム・ギター」を弾いている
のであるが、その音
がどうもストラトの音に聴こえるのだ。「究極」というのは、1小節
2音の「ベーン・ベェーン」という単音によるリズム・キープのこと
を表現するものである。ストラトがどの時点からビートルズのレコー
ディングに使用されたのか、いろいろと情報が錯綜しているが、わた
しは"HELP! "に関連する一連のレコーディングから使用されたと見て
いる。上述'TICKET TO RIDE'におけるジョンの「究極のリズムギター」
と、'YOU'RE GOING TO LOSE THAT GIRL'におけるジョージのリード・
プレイ
である。

 ジョンとジョージが同時にストラトを使用した「パフォーマンス」
として有名なのは、"RUBBER SOUL "の'NOWHERE MAN 'のギター・ソロ
であろう。あのプレイはジョンとジョージが同じラインをストラトで
同時に奏でたものである。'NOWHERE MAN 'での音から感じられるよう
に、ストラトの音は、エッジが強く、とてもきらびやかな感じである。

 ジョンとジョージはその後、再び揃って"CASINO"を入手することに
なる(ポールは既に保有)。その時点から、ジョンがメイン・ギター
として"CASINO"を選択したのに対し、ジョージは平行してストラトを
使用し続けるのである。1967年に「サイケデリック・ペイント」が施
されたジョージのストラトをご覧になったかたも多いことかと思う。

 ちなみに、ポールのフェンダーの利用は1967年の「エスクワイヤー」
である。代表的な音は、"SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND"の
'GOOD MORNING GOOD MORNING 'である。

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2 Comments

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Unknown (タケチャン)
2006-12-03 22:42:31
ジョンはソロ時代にテレキャスの方を好んで使ってましたけど、ストラトを持ってる写真は珍しいですね。

出力のつよいほうではないから、ファズをかけるプレーとかには向かなかったのでしょうかね。

ストラトは最高傑作のギターのひとつですね。
返信する
ストラトのこと (らば~そうる)
2006-12-04 01:27:50
to:タケチャンさん

『タワーリング・インフェルノ』の記事を
興味深く拝読させていただきました。
ありがとうございます。
再度観てみたくなりました♪

さて、ストラトはエフェクターとの相性がよく
その後、ADTやレズリーを通した音も
けっこう確認することができます。

ほんとうによいですね。ストラト。
返信する

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