【SINGLE 「君をのせて c/w 恋から愛へ」】
先日、グループサウンズの「ザ・テンプターズ」でドラムスを担当
していた大口広司さんの悲報を取り上げました。大口さんが、テンプ
ターズ解散後「PYG」に所属していたことから沢田研二さんのザ・
タイガースの解散からPYGにおける活動、そしてソロ活動への転換
の時代を思い出しました。PYGは、沢田研二さんと萩原健一さんの
ツイン・ヴォーカルが当時話題になりました。
“BEAUTIFUL CONCERT ”の直前の1971年 1月11日に、PYGは結成
されました。しかし、その後同グループの活動は次第に流動的になり
萩原さんは俳優の道へ、沢田さんはソロ歌手の道へと各々進むことに
なりました。PYG自体は解散せず、「井上堯之バンド」として暫く
活動を継続しました。萩原さんの主演ドラマ『太陽にほえろ!』の主
題歌や沢田さんのソロ活動のバックバンドの音がそれです。
PYGの活動が流動的になった頃、1971年11月 1日に「君をのせて」
がリリースされました。沢田さんの実質的なソロ活動のファースト・
シングルです。沢田さん自身はこの曲をあまり気にいっていない時期
があったようです(「OH!ギャル」の次に嫌いな曲だとコメント)。
しかし、しみじみと情感のある佳曲だと私は思うのです。ちょうど、
ザ・タイガースの華やかな時期からPYGの哲学的な時期と「危険な
ふたり」で再び華やかになる時期の間にその曲は登場しました。そう
です。ちょうど「つなぎ」の静寂期のスタートとして。
1971年の最後から1972年にかけての沢田さんの曲には「君をのせて」
に代表されるように、そんな落ちつきを感じさせてくれます。
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…しっとりと大人の曲♪ ジュリーはこの曲のどこが嫌いだったのだろう?
ひょっとすると
「嫌いだった」というのは「うそぴょん」だったの
かもしれませんね。
後年のインタビューでは
「あの歌い方は自分にしかできない」
など、思い入れもあるようです。
ジュリーの場合はこの曲から
1973年の「危険なふたり」あたりまでの曲が
好きです。
「許されない愛」「あなただけでいい」「死んでもいい」
「あなたへの愛」のあたり・・・
B面もよいです♪