1702．発展途上

　本日もプロ野球の話題です。

　７月４日現在、辛うじて首位をキープしている埼玉西武ライオンズ。
しかし、イースタンリーグではダントツの最下位です。もう、悲惨な
までの「投壊」です。一軍で投げていた投手も炎上しています。その
中で最近、一軍に昇格しゲームに出場するようになった選手がいます。

　背番号の若い順に、星秀和選手、原拓也選手、そして黒瀬春樹選手
です。いずれも内野手ですがチーム事情もあり、星選手は外野を守る
機会もあります。この３選手は、終盤の守備固めや代打だけではなく
スターティング・メンバーとして試合に出場する機会がここ最近増加
しています。

　しかし、そんなに簡単にいかないのがプロの一軍の世界。ここ大事
な場面で、自らの失策や拙いプレーで敗戦につながった経験も味わい
ました。心ないファンはネットで叩きます。しかし思い起こしてみて
ください。今から１０数年前、ライオンズに現れた期待の選手のこと
を。

　松井稼頭央選手

　松井選手も遊撃手としてゲームに出場する機会を与えられました。
そして重要な場面で悪送球など失策を何度も重ねていたのです。当時
東尾政権で二軍監督を務めていた黒江氏が

　今日はお前のせいで負けた。だから練習しよう。

　と守備練習に明け暮れていました。東尾監督も、そんな松井選手を
起用し続けました。「粗削りではあるが何かを持っている・・・」と
東尾監督は発展途上の松井選手の姿をみて看破したのでしょう。

　先の３選手。なんといっても発展途上です。ミスも出ます。しかし
今の状況はチャンスなのです。三塁と左翼（あるいは右翼も）はライ
オンズのアキレス腱になっています。ミスが出ても首脳陣が起用する
ような光るものを持ち合わせているのでしょうか。それは何もセンス
だけではないと思います。ライオンズを変えていこうとする「何か」
を持っていれば、首脳陣はチャンスを与え続けることでしょう。

　頑固すぎてもいけませんが「タフで骨太な選手」が今のライオンズ
には必要だと思います。


◇◆◇

独白：

　ハートも球もキレのよい投手よ、出てこい！

追伸：

　東尾さんは、西口、豊田、松坂、松井、和田各選手の才能を伸ばし
森政権のカラーを見事に変えました。伊原さんは、東尾さんの財産を
継承しながら、犬伏、宮地、高木浩ら中堅の力を引き出しチーム力を
向上させました。伊東さんは、涌井、片岡、栗山、中島、中村、細川
と今のライオンズを牽引するメンバーを育成しました。そして、渡辺
監督は・・・。伊東さんの財産を継承し、岸、帆足をローテーション
投手として育て上げ、銀仁朗を日本シリーズで活躍するレベルに鍛え
上げています。さあ、次はどんな選手が登場するのでしょうか。
　　


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