らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

773.GRETSCH Duo Jet

2007-12-18 | 12.THE BEATLES
【GEORGE with “GRETSCH 6128 Duo Jet”】 

 ジョージ・ハリスンが最初に入手したアメリカ製のギターは何か。
答えは、GRETSCH“Duo Jet”である。‘Love Me Do’をリリースする
前の1961年、ジョージは“Stratocaster”を買おうとしたのだが、運
悪くローリー・ストーム&ハリケーンズのギタリストに先を越されて
しまったという。そのころ、ジョージは使用していた“Futurama”に
弾き心地の悪さを感じていたのだ。なんでも、アクション(弦高)が
高かったらしい。もしも、ジョージがこのとき“Stratocaster”を手
にすることができたのならば、「ビートルズ」のサウンドやヴィジュ
アルはかなり変わっていたことであろう。

 ジョージは“Duo Jet ”を「初めてのちゃんとしたギター」と呼ん
だ。“Duo Jet ”は正式には“6128 Duo Jet”と呼ばれた。“GIBSON
Les Paul”のボディ・スタイルに似たエレクトリック・ギターである。
セミ・ソリッドのマホガニー・ボディに特有の深みのあるふくよかな
音色をもっている。そして、なんといっても当時のギターにしては、
比較的ネックが細くて弾きやすかったという。

 その音色は、‘I Saw Her Standing There’の「あの音」である。
かなり硬く太い「バキバキ」した音である。サスティンが弱いため、
「ベンベン」という感じもしないわけではないが、腰のあるそのサウ
ンドは、太いゲージのフラット・ワウンド弦と“VOX AC-30 ”そして
シングル・コイルながらもパワーを感じる「ダイナソニック・ピック
アップ」のコンビネーションが生み出すものだ。“PLEASE PLEASE ME”
の音は、この組み合わせでないと再現できないだろう。



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2 Comments

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Stratocaster (タケチャン)
2007-12-19 23:37:04
そうですか!ジョージはそんな早くからストラトに
眼をつけていたのですか!
当時はデザインも機能も斬新なもので、未来的って
言われたこともあったらしいですね。
ラバーソウルからジョージもストラトを好んで使う
ようになったみたいですが。

I Saw her standing thereはDuo Jetの音がぴたりと
きますね。ストラトなら・・・どうでしょ。あのころの
ライブ感たっぷりのスタジオ録音にはあわなかった
かな。
返信する
ライヴな雰囲気 (らば~そうる)
2007-12-22 21:26:47
to:タケチャンさん

I Saw Her Standing Thereはあのロフトかビア・ホール
みたいなライヴな雰囲気が最高ですね。

その雰囲気を決定づけているのは
このDuo Jet のように思います♪

返信する

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