【GEORGE with “GRETSCH 6128 Duo Jet”】
ジョージ・ハリスンが最初に入手したアメリカ製のギターは何か。
答えは、GRETSCH“Duo Jet”である。‘Love Me Do’をリリースする
前の1961年、ジョージは“Stratocaster”を買おうとしたのだが、運
悪くローリー・ストーム&ハリケーンズのギタリストに先を越されて
しまったという。そのころ、ジョージは使用していた“Futurama”に
弾き心地の悪さを感じていたのだ。なんでも、アクション(弦高)が
高かったらしい。もしも、ジョージがこのとき“Stratocaster”を手
にすることができたのならば、「ビートルズ」のサウンドやヴィジュ
アルはかなり変わっていたことであろう。
ジョージは“Duo Jet ”を「初めてのちゃんとしたギター」と呼ん
だ。“Duo Jet ”は正式には“6128 Duo Jet”と呼ばれた。“GIBSON
Les Paul”のボディ・スタイルに似たエレクトリック・ギターである。
セミ・ソリッドのマホガニー・ボディに特有の深みのあるふくよかな
音色をもっている。そして、なんといっても当時のギターにしては、
比較的ネックが細くて弾きやすかったという。
その音色は、‘I Saw Her Standing There’の「あの音」である。
かなり硬く太い「バキバキ」した音である。サスティンが弱いため、
「ベンベン」という感じもしないわけではないが、腰のあるそのサウ
ンドは、太いゲージのフラット・ワウンド弦と“VOX AC-30 ”そして
シングル・コイルながらもパワーを感じる「ダイナソニック・ピック
アップ」のコンビネーションが生み出すものだ。“PLEASE PLEASE ME”
の音は、この組み合わせでないと再現できないだろう。
↑If this article is quite good, will you please click?
眼をつけていたのですか!
当時はデザインも機能も斬新なもので、未来的って
言われたこともあったらしいですね。
ラバーソウルからジョージもストラトを好んで使う
ようになったみたいですが。
I Saw her standing thereはDuo Jetの音がぴたりと
きますね。ストラトなら・・・どうでしょ。あのころの
ライブ感たっぷりのスタジオ録音にはあわなかった
かな。
I Saw Her Standing Thereはあのロフトかビア・ホール
みたいなライヴな雰囲気が最高ですね。
その雰囲気を決定づけているのは
このDuo Jet のように思います♪