3432．あらためて‘RAIN’ も聴いてみよう

　先日‘PAPERBACK WRITER’についてこの場で取り上げました。

　であれば「Ｂ面の‘RAIN’も」ということで、‘RAIN’です。

　この曲を初めて聴いた時、なんとも「けだるい感じ」を受けられま
せんでしたか。ジョンのヴォーカルはまるでおじいさんが歌っている
ように聞こえ、演奏自体もゴムが延びきったような。それもそのはず。
‘RAIN’のベーシックトラックは「Ａ♭」で収録され、最終的には、
テープのスピードを１音下げる（遅くする）操作を行っていたのです。

　ビートルズは、ツアーなどで半音下げチューニングでよく演奏する
ことがありました。1966年の日本公演、 6月30日のパフォーマンスが
その一例ですが、レコーディングでも実行していたのですね。

　今回ご紹介する音源は、そのプロセスがよくわかるものです。世に
出たヴァージョンのイメージが強いために、あたかも早回しのように
聞こえてしまいますが、これが正規のスピードです。

　では、お聴きください。






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