【写真:道道 610号線旧道・清風山信号場付近 2011年09月02日15時51分撮影】
かつて占冠村の中心部からニニウを経由し国道 274号線の福山PA
に到達する道があった。道道 610号線。この道はさらに南下し富内に
通じる。
いや、道道 610号線は今でも存在しているのだ。しかし、占冠から
国道 274号線に至るルートが赤岩トンネルの新設とともに大きく変化
したのである。かつての福山PAの東方10Km弱の名石PA付近に至る
ルートにショートカットされたのだ。
その分岐点は、占冠から進入した方向の赤岩トンネルの出口にある。
注意していないと、旧道の入口は見落としてしまうだろう。ここ数年
その旧道区間は通行止が続いていた。しかし、今年・・・。
通行できる
さっそく旧道へ進入した。厳密に言えば、占冠村の中心部からこの
分岐までと、これから暫く走行するルートは、道道 136号線だ。進入
すると、右側に渓流が見えてくる。このあたりは鵡川の上流で「赤岩
青巌峡」と呼ばれる絶景のエリアである。最初にここを通行したのは
いつだっただろうか。碧色の荒々しい川の流れが赤っぽい岩に激しく
ぶつかる様に感動したものだ。
道道 136号線・「赤岩青巌峡」1
道道 136号線・第2ニニウ覆道
道道 136号線・「赤岩青巌峡」2
渓流を過ぎると、建設中の道東道が見えてくる。大自然の中にそぐ
わない無機的な人工物だ。と同時にかつて営業していた「ニニウ自然
の国」が右側に見えてきた。今はご覧の通りである。
ぽつんと立つ「ニニウ自然の国・学童農園の看板」
さらに進むと、道道 136号線と道道 610号線旧道の分岐点に出る。
道道 136号線を進むと「パンケ橋ゲート」に到達する。ご存知の通り
この道はゲートが開いていれば、しばらく進むことができる。しかし
夕張側へ通り抜けることができない。途中で急坂と川渡りがあるのだ。
というわけで、道道 610号線旧道を進む。とはいっても、次回この道
をいつ通行することができるのだろうか。今回はたまたま通行できて
いるにすぎない。
そんな引きずる思いを胸に、前進する。やがて、左側の視界が開け
鵡川が見えてきた。さきほどの渓流がこのような川に変貌している。
鵡川
道は隘路になり、薄暗いトンネルのような区間を進む。ふと、目の
前に道を横切るものが見えた。一瞬のことである。エゾシカだ。道路
脇の草むらからこちらの様子を伺っている。
エゾシカちゃん
やがて道はダートから舗装道路になった。ゴールも近い。このまま
進めば、国道 274号線の福山PA付近だ。と思った瞬間、全身が凍り
ついてしまったのだ。
出られない
出口にゲートが!!!
これはひどい。入口あって出口無しとは・・・。絶体絶命。今来た
道を引き返すしかないのだろうか。時刻は16時30分に近い。今日は、
苫小牧からフェリーに乗って八戸へ行かねばならないのである。20時
までに苫小牧にいないと・・・。どうするんだ・・・。パニック状態
になる。
閉じ込められてしまった(ゲートの外から撮影)
しかし、らば~そうるはこの後18時には由仁にいるのだ。従って、
この窮地から何かの手段により脱出したことになる。いったい、どの
ように脱出したのだろうか。
ひみつ・・・。
【北海道】道道 136号線+道道 610号線旧道
■走行日 :2011年09月02日
15:00~16:30
■天候 :雨
■気温 :18℃
■通行回数:2回目
■ひとこと:やはり旅にはスリルが必要だ
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ゲートって頑丈なのですね。(^^;
いい渓流ですね
林道はゲート多いですが
丹沢あたりも崩落の補修後に車両が通行止めになッテマス
崩落。
ゲートが開いていて進入しカーブの直後
0.5車線しかない「えぐれちゃっている」
現場に遭遇しあやうく落ちかけたことが
あります。
Uターンに一苦労・・・。