3234．‘PLEASE PLEASE ME’ take 1

　ビートルズのシングル第２弾は…。

　Please Please Me

　ですね。

　当初、ロイ・オービソン風のアレンジだったこの曲。やはり、どの
世界でも、自分（たち）以外の意見を得ることはたいへん重要なこと
なのですね。マーティン先生の…

　もっとアップテンポにしたほうがいいね

　それは今思えば、まさに「金の格言」でした。もしも、この感性と
一言がなかったとしたら…、ビートルズはどうなっていたのかわかり
ません（大袈裟）。ともかくも、この一言は四人にとってよい方向に
働いたことは間違いありません。

　‘Love Me Do’も多少のインパクトはあったのでしょうが、彼らの
英国でのステイタスを確立したのはやはり‘Please Please Me’では
ないでしょうか。そして、そのレコーディングのテイク１…。






　ものすごいパフォーマンスですね。テイク１でこの出来です。この
背景には「アレンジ変更」に伴い、綿密なリハーサルが繰り返された
ことが推察されます。リンゴのフィル・インやハーモニカの取り入れ
以外は、コーラス・ワーク、ジョージのリード・ラインもほぼリリー
ス・ヴァージョンに近いのですから。彼らは「天才」だと思いますが
この曲のレコーディング・プロセスから感じることは、「１曲を完成
させるために、実に綿密な準備がなされていること」です。


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