2031．MEAN MR. MUSTARD ～（HER MAJESTY）

　ビートルズの名盤“ABBEY ROAD”のＢ面は“Huge Medoley”と呼ば
れ評価されています。‘Mean Mr. Mustard’はその中の１曲でジョン
の手による作品です。彼はこの曲を1968年の冒頭にインドで書き上げ
ました。

　このメドレーの当初の曲順は、最終的にリリースされたものとまっ
たく異なっていました。そのあたりのことについて、以前どこかで触
れた記憶があるのですが、思い出したらご紹介いたします。話を戻し
ましょう。当初の構想段階ではこんな曲順だったのです。


　01. YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY
　02. SUN KING
　03. MEAN MR. MUSTARD
　04. HER MAJESTY
　05. POLYTHENE PAM
　06. SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW
　07. GOLDEN SLUMBERS
　08. CARRY THAT WEIGHT
　09. THE END


　なるほど。今回ご紹介する‘Mean Mr. Mustard’～‘Her Majesty '
のつながりの過程で、‘Her Majesty ’冒頭のコード「Ｄ」による、
あの大音響の理由がわかりますね。また、最終リリースの流れの中、
‘Mean Mr. Mustard’で「彼の妹の『パン（PAM ）』が登場している
のを聴き、「次の‘Polythene Pam ’の布石だな」とニヤッとしたも
のです。しかし、当初の曲順をみるとあらためて驚かされたわけです。
だって、‘Mean Mr. Mustard’で「パンが兄のマスタード氏をつれて
女王を見にいく」のですから。驚くなかれ、‘Her Majesty ’の布石
にもなっていたのですね。





　

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