344．サーカス 「Mr．サマータイム」

【写真：「Mr．サマータイム」 2006年10月07日20時43分撮影】

　1978年「Mr．サマータイム」は、某化粧品のＣＭソングに起用され
大ヒットとなりました。テレビから白い服を着て踊っている服部まこ
（だったかな？）のバックにこの曲が流れていました。

　「サーカス」の名を知ったのはその後です。この年、日本レコード
大賞編曲賞、東京音楽祭シルバーカナリー最優秀新人賞、全日本有線
放送大賞を受賞しました。翌年も「アメリカン・フィーリング」が大
ヒットし、２年連続で日本レコード大賞編曲賞を受賞しました。

　サーカスは、ユニークなメンバー構成としてデビュー当時から注目
を集めていました。デビュー時のメンバーは、長女・正子、長男・高
次男・央介の叶(かのう)家３姉弟と、いとこの卯月節子です。その後
卯月節子が結婚で脱け、そのあとに央介の妻・原順子が加わり、今日
まで４人兄弟のコーラスグループとして活動を続けています。ご存知
の通り、そのハーモニーは「完璧」であり、日本歌謡界最強のコーラ
ス・グループと高く評価されています。

【サーカスのメンバー】

　叶　高　（かのう・たかし）
　叶　正子（かのう・まさこ）
　原　順子（はら・じゅんこ）
　叶　央介（かのう・おうすけ）

　「Mr．サマータイム」は、フレンチ・ポップスのカバー曲で、オリ
ジナルは、1972年に発表されたシャンソン'Une belle histoire'です。
Ｅ♭マイナーのスローな１６ビートの中、叶正子の切なさを誘うヴォ
ーカルが素晴らしく、繰り返されるフレーズ「Mr．サマータイム」も
情感たっぷりに歌い上げられています。夏の恋ってこんなにもロマン
ティックで哀愁漂うものなのですね。

　当時、わたしは高校の部活で混声合唱をやっていました。その中で
気の合う仲間（ソプラノ女・アルト女・テノール男、そしてバス男＝
わたし）が、サーカスの出現と活躍に刺激を受けました。サーカスの
「男女２名ずつのユニット」という構成に憧れ、さっそく、模倣しよ
うとしたことは、言うまでもありません。