2181．ROCKY RACCOON

　‘Rockey Raccoon’。ビートルズ『ホワイト・アルバム』の２枚組
Ｂ面に収録されたナンバーです。ポールの手によるもので彼のオハコ
である物語風の展開になっています。

　このタイトルは最初スペルがなかなか覚えきれませんでした。特に
“CC”“OO”と似たようなシェイプの文字が複数個並んでいたので、
“Racoon”とか“Raccon”とか間違って記述していたものです。今で
いえば“Raccccoooon ”なんて綴ってもよいのかも。

　曲は循環コード「Ａｍ７」→「Ｄｓｕｓ４」→「Ｄ７」→「Ｇ７」
→「Ｃ」で展開されます。これを構成するのがポールのアコギによる
コード・ストロークです。この音はマーティンだと思いですが、澄み
きった軽いよい音ですね。

　途中に聞えるホンキートンク・ピアノはマーティン先生によるもの
で、‘In My Life’で採用した技法を駆使しています。プレイ時に、
テープスピードを通常の半分の速度で、テンポを２倍に間延びさせて
レコーディングすると、通常再生時に「１オクターヴ高いハデな音」
になるというものです。

　さて、この曲には「ジョージが参加していない」とされています。
参加しているとすれば後半に聞こえてくる「コーラス」なのですが、
この中からジョージの声が聞えますか。また、ジョンのハーモニカを
聴くことができるビートルズ最後の曲ですね。

　さて、最後に。『ホワイト・アルバム』Ｂ面は別名「動物もの」と
言われています。‘Martha My Dear’（犬）→‘Blackbird ’（クロ
ウタドリ）→‘Piggies ’（豚）→‘Rocky Raccoon ’（あらいぐま）
と展開されています。この曲には最初‘Rocky Sassoon ’というタイ
トルがつけられていましたが、「その点」を考慮してリネームされた
のでしょうか。




　

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