【第53代横綱琴櫻像(鳥取県倉吉市)】
第53代横綱琴櫻の鎌谷紀雄さんが14日にお亡くなりになりました。
66歳でした。現役を引退後「佐渡ヶ嶽親方」として20名を越える幕内
力士を育成し、角界に多大な貢献をされました。
「琴櫻」が現役の頃、リアルタイムで観戦しました。大関になった
ものの、その後苦労し「古参大関」として引退がささやかれていまし
た。そんな不遇の時、1972年の秋場所後に貴ノ花と輪島が同時に大関
に昇進したのです。この頃角界は「貴輪時代」と呼ばれ大盛況でした。
そんな二人に刺激を受けたのか、「琴櫻」は1972年九州場所と1973年
初場所を連続優勝し、見事横綱に昇進したのです・・・。大相撲初の
中国巡業もこの頃でした。
・・・訃報を聞くやいなや、この時代の角界のことが記憶に蘇って
きました。大鵬引退、玉の海急死、一人横綱として苦労した北の富士
そして、清國、大麒麟、前の山の大関陣・・・。
突如として大ブレイクした「琴櫻」の印象に残る一番は、1973年初
場所11日目の対大関・輪島戦です。連続優勝を果たし横綱昇進を狙う
「琴櫻」は、この日まで10戦全勝。対する輪島も1敗で追走しており
「事実上の優勝決定戦」の大一番でした。気合十二分の「琴櫻」は、
輪島の「黄金の左腕」を右おっつけで封じ、左のど輪で一気に寄り倒
しました。「猛牛」の異名をとった「琴櫻」ならではのまさに会心の
一番です。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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