らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

987.施餓鬼と‘TOMORROW NEVER KNOWS’

2008-07-19 | 12.THE BEATLES
 19日、近隣の寺の「施餓鬼」(おせがき)法会に出向きました。
約1時間の法話の後、「大法会」が始まりました。リーダーを先頭に
14人もの僧侶が入堂し、中央を取り囲むように座り読経を始めました。

 お経を聴いているうちに、ふと「あること」について連想していた
のです。それは・・・

 THE BEATLES ‘TOMORROW NEVER KNOWS’

 お経の抑揚(旋律)がなぜそのようなものなのか、由来はよくわか
りません。しかし、「音」としてそれを捉えて聴いてみると、様々な
ことが頭の中に展開してくるのです。

 ビートルズのジョン・レノンは‘Tomorrow Never Knows’のヴォー
カルを斬新なサウンドに仕立てたいと思い、「丘の上でダライ・ラマ
が経文を唱えているようなサウンドにしたい」とスタッフに要求しま
した。同曲の最終コーラスで、ジョンの声が「まるで遠くから聞こえ
てくるような音」に聞こえてきます。その効果は「レズリー」により
得られたものでした。

 さて、大法会。開始から30分くらい経過すると、リーダーを除く14
人の僧侶が一斉に立ち上がり、ゆっくりと右回りに歩を進めながら、
読経しているではありませんか。その振る舞いを見て、わたしはこう
思ったのでした。

 歩くスピードを早くすれば「レズリー」効果になる!?

 不謹慎にも、そのようなイメージを膨らませていました。

 お経は、「声明」という「モノフォニー」の宗教音楽として解釈す
ることができます。そしてその旋律(声部)を14人もの複数の僧侶が
「歌う」ことによって、「自然なずれ」(コーラス効果)が生まれて
きます。これはいわゆる「ヘテロフォニー」でしょうか。

 そのコーラスは、全員が単一旋律を歌うだけのものではありません。
途中である僧侶が「ソリスト」としてある旋律を歌うと、他の僧侶が
追いかけるようにその旋律を一斉に歌うのです。

 おお、掛け合いコーラス!

 なんという面白さでしょう。

 もともと、声明は口伝で伝えるため、古い時代には楽譜が存在しま
せんでした。後に楽譜にあたる、「博士」が発明されたとのことです
が、「もしも西洋音楽の楽典に準じて表記できたら・・・」と興味が
わいてきます。耳コピでチャレンジし「楽譜」をOUTPUTできた
としたら、それは価値のあるものになるのでしょうか。



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