2002．ひとつの「ボウリング場」の終わりと始まり

【写真：特別チャリティーイベント・ボウリング大会＠東京ポートボウル 2011年04月30日14時08分撮影】

　本日、東京都港区の東京ポートボウルの「特別チャリティイベント」
に参加しました。同センターは、東日本大震災の影響により 3月19日
から 4月末日まで休業中で、休業最終日の本日に会員向けにイベント
が開催されたものです。

　しかし、イベント告知の際に同センターの経営を担う東運レジャー
株式会社からショッキングな発表がありました。それは「諸般の事情
により、同社としての営業が終了する」という内容でした。1973年の
開業から38年。私自身も1995年からお世話になること16年。誠に残念
ながら、その歴史の節目を迎えることになったのです。

　東京ポートボウルは、東京都港区ＪＲ田町駅から徒歩10分に立地。
設備的にはＡＭＦ社製のマシンに１フロア34をレーンを有し、レスト
ランやプロショップを併設する「スタンダード（ボウリング場として）
な施設」です。一般の方に対しては1990年代前半に流行した「ジュリ
アナ東京」に隣接したボウリング場といえば、ピンとくるでしょうか。
それと同時に、男子プロボウリングとして一大イベントとなっている
“JAPAN CAP ”の会場として有名なセンターで、ボウリング・ファン
にとっては、PBA のプロボウラーを生で観戦できることで盛り上がり
を見せていました。

　私が会員となった1995年当時から、近隣に位置するオフィスも多く
一般客のコンペも盛況。ミッドナイト営業で20歳代の集客にも熱心に
取り組まれていました。また、1997年以降は、近隣センター（深川Ａ
ボウル：門前仲町、芝ボーリングセンター、東京タワー：芝公園、恵
比寿グランドボウル：恵比寿、ドゥ・スポーツ・プラザ：豊洲、東京
エース・レーン：月島）の閉鎖に伴い、会員が同センターに集中した
ことにより会員数も増加しました。

　そのような状況の中で、なぜこのような結果になってしまったので
しょうか。何がボウリング場に起こったのでしょうか。 さる4月10日
閉鎖したハタ・スポーツ・プラザから20日後に・・・。いわば老舗の
ボウリング場の相次ぐ閉鎖（東京ポートボウルはまだ閉鎖と決定され
ていません）は、一ボウリング・ファンとしてきわめて残念なことで
あり、悲しいことです。

　ボウリング場に何かが起こっています。

ご挨拶される東運レジャー株式会社の経営トップ

　東京ポートボウルというボウリングの「場」は継続される可能性を
経営トップが本日ご挨拶の中で説明されていました。しかし、今回の
事例から多くを考えさせられました。それは「ボウリング場のあり方
目指す姿」を場の提供者だけではなく、場の参加者、すなわち会員も
いっしょになって考えていく時期になっていることです。そのために
東京ポートボウルの一日も早い営業再開を心から祈念いたします。



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